スーパーロボット大戦

OVER THE GOD

 

はるかに広がる虚空の空

その中にたたずむコバルト色の星・・・

その名を地球といった。

かつて、超新星爆発の衝撃波(ファーストウェーブ)により一度、文明は、都市は破壊された。

だが、人は足掻き生き続けた。

人々は宇宙へと進出し月を開拓、コロニーを建設し来るべきセカンドウェーブに対する備えを開始した。

破壊された環境を考慮し人々は自然を自然のままに再生させるべく局地にドームポリスを建設し移り住んだ。

そして、24年前・・・

無限エネルギーとして人類の来るべき災厄のために研究されていたゲッター線の月面研究所に突如としてインベーダーと呼ばれる謎の敵の襲撃を受ける。

それに対し人類はゲッターロボを主力としたロボット軍団を編成しそれの殲滅に当たる。

そして、インベーダーを全滅させることに成功した。

だが、インベーダー戦争での英雄流竜馬が早乙女博士を銃殺。

そして、捕まってしまう。

そして、15年前・・・全ての運命を決定付けたかのような事件が勃発した。

死んだと思われていた早乙女博士の復活。

再び現れるインベーダー。

そして、誕生するゲッター真ドラゴン。

それに呼応するかのように南極でセカンドインパクトが引き起こされ地球の地軸は傾き、ゲッター線の汚染は更に深刻化し、インベーダーが地上に出現するようになってしまった。

さらに突然、ムーの侵略が始まり、極東の首都だった場所、東京が突然、謎のエネルギーフィールドで包まれ、その形状から東京ジュピターと呼ばれるようになった。

その事件の直後、コロニー群のひとつサイド3はジオン公国を名乗り地球連邦に対して宣戦布告をした。

地球全土を巻き込んだその戦いはモビルスーツと呼ばれる軍事用ロボットにより熾烈さを極めた。

だが、圧倒的な物量の前にジオン公国は敗北することになった。

そして、その混乱の中、ジオンの上層部の者たちはアクシズもろともアステロイドベルトまで敗走を許すことになってしまう。

そして、ここ数年、数々の組織が地球を制圧しようと戦いを繰り広げた。

Drヘルとミケーネ帝国、ベガ星連合軍、キャンベル星人、ボアザン星人、ムゲ・ゾルドバス帝国、妖魔帝国、ガイゾック、メガノイド、

各々の組織で確実に地球を壊滅させられるだけの力をもっていた。

更にはその混乱に乗じてジオン軍が来襲しそれに呼応したデラーズ=フリートとの間に戦争が勃発した。

だが、彼らの前にはそれと拮抗するような形で強大な力があらわれた。

その名をスーパーロボット。

それぞれの出自は違うがそれが鋼鉄の巨人で人々を守るために現れたのは確かだった。

そして、それは混沌とした地球圏に平和をもたらしたのである。

 

そして、今

数多くの問題を残したままに人類の運命を決定する作戦が刻一刻と近づいていた。

セカンドウェーブを防ぐグレートミッション・・別名イージス計画。

本当の戦いはここから始まり・・そして、終わる。

 

 

グレートミッション・・・

それは月に取り付けられたマイクロウェーブ送信施設よりバリア衛星にエネルギーを供給し地球圏を覆う強大にして広大なバリアを展開するというものだ。

そして、その際に通り抜けてくるだろう隕石などを取り除くためにモビルスーツやオーバビスマシンによりそれの破壊を行う。

そのパイロットの育成も含めたものをグレートミッションと呼んだ。

 

その要となるファウンデーション(航宙士養成学校兼グレートミッション用コロニーのこと)ステルヴィアの中

予科生たちは新しくやってきた留学生・・・というか助人のことで盛り上がっていた。

グレートミッションに際してコンピューターのプログラミングはとても重要な要素となる。

オーバビスマシンやモビルスーツもその類にもれずそれが優秀であればあるほどにその性能は向上していく。

地球の命運をもかけたグレートミッションのプログラムの助っ人に学生が呼ばれてやってきたのだ。

さらにはそれが美少年とくれば噂にならないはずがないといってもよいだろう。特に女子の中で。

噂の少年は少々迷惑に思いつつも表情に出さず詰め掛ける人々に対応していた。

その少年の名はキラ=ヤマト・・・

いづれくる大いなる運命に飲み込まれるものの一人である。

 

「ふぅ・・・教授に言われてこっちにきたものの・・・なんだかプログラミングしてるよりも質問に答えてる時間のほうが長い気がするんだけどな・・」

キラは紙パックのジュースは飲みながらイスに座って休憩をとっていた。

さすがに連日の質問攻めに少々疲れているようである。

航宙士の見習いといっても学生は学生。いくらエリートといっても年相応にミーハーな部分もあるということであろう。

それにここにいるものは全員地球生まれ・・・コーディネイターであるキラが物珍しいのであろう。

それはわかっているが少し嫌だとキラは思っていた。

だから、今すんでいるヘリオポリスの友達には自分がコーディネイターであることは黙っている。

ナチュラルにとってコーディネイターは少なからずも心に劣等感を抱かせ特殊な目で見てくるからだ。

ここにいる学生は完全にナチュラルである。

ナチュラルを敵外視する地球連邦の意向を受けてのことだろう。

その連邦のエリート部隊であるティターンズに至っては完全に地球生まれだけで編成されているという。

差別意識の具現化といってもいいようなものだ。

それに以前まで続いていた混乱を収めたスーパーロボットのパイロットたちがすべてアースノイドのナチュラルであることが

地球連邦のコーディネイター、スペースノイド差別を過激にしていった。

彼らは別にスペースノイドだろうがコーディネイターだろうが関係ない人物たちだが連邦の高官たちはそれが地球に生まれ自然に生まれたものがもっとも優れている証拠だとして公表しているのだ。

まぁ、キラのような一般人はスーパーロボットのパイロットはそういう連邦の体制の具現者だと認識している。

実際の事実が軍や政治家によって捻じ曲げられ公にされるのは宇宙に人類があがるよりももっと前からあるものだ。

それが人類がいまだに進歩していないという証拠ですらあった。

だが、今のところキラにとってそれはさしたる問題ではない。

次第にコーディネイターに対する差別が過激になってはいるものの少なくともここステルヴィアではそういったことはなかった。

それはキラにとって少しの心の安らぎとなっている。

「まっ、ここの人は悪い人じゃないみたいだからいいけどね」

そんなキラの元に気配が近づいてきた。

かなりの人数のようだ。

おいおい、勘弁してくれよと思いながらキラはその方向に視線を向けた。

その先には男女入り乱れた数人がキラに向かって歩いてくる。

その先頭を歩いていた少女アリサはキラの目の前に立った。

「あんたがキラ=ヤマト?」

「うん、そうだけど」

キラは慣れた様子でうなずいた。

いい加減、この行動もほとんど事務的になっている感じすらある。

「ふぅ〜ん、噂通り顔はいいわねぇ」

アリサはキラの顔をまじまじと見ながらうなずいている。

キラは少々、いやそうな顔をした。あまり顔をじろじろ見られてうれしい気はないだろう。

だが、そこに集まっているものはみんなそんな様子に気づいてもいない。

「おやぁ、アリサはこういうのがタイプなのか?」

ピエールが茶化すように言った。実際に茶化しているんだろうが

「ううん、別に」

だが、アリサはそれを素っ気無く返した。

本当に異性としての興味というものはないようだ。

「ちょっとアリサ。あんまりじろじろ見るのはよくないよ。キラさんも迷惑そうだし」

その中で唯一キラの表情に気づいたシマが気まずそうな表情で友達のアリサを止める。

気づいたというかこんなことをされれば気分を害することぐらい常識的なことだが。

「う〜んそう?そうなの?」

アリサは直接キラにたずねてきた。

「いや・・・別に迷惑じゃないけど」

普通、そう訪ねられてはい迷惑ですと言える性格ではない。

愛想笑いを浮かべてイスから立ち上がった。

「なら、問題ないわね。それじゃ、キラ=ヤマト、貴方に挑戦を申し込む!」

アリサは突然、そういうとキラの顔を指差した。

「はい・・?」

キラは突然のことに一瞬ほうけた。

いきなり、挑戦と言われても何がなんだか・・

「えっと・・君が僕に挑戦って一体何を?」

「違う違う、挑戦するのはあたしじゃなくて、この娘」

アリサはそういうと横にいたシマを前に押し出した。

「ちょっとアリサ。やっぱりやめようよ。分けわかんないって」

「いいのいいの。われ等が片瀬シマと突如現れた天才コーディネイターとどっちが凄いか知るにはこれしかない」

「そんなことしってどうするの?」

「う〜ん・・暇つぶし」

「アリサ!」

なんだかキラをそっちのけにして話は進んでいるようだ。

その様子を見てキラはため息をついた。

 

ステルヴィア内の教室

現在はグレートミッションに備えて授業は休止となりあいていたそこにキラとシマ達が訪れていた。

それはもちろんグレートミッション前の余興ということでのプログラミング対決をするためである。

「これに何の意味があるんだか・・」

「すいません。キラさん」

「いや、いいよ。ステルヴィア予科生トップの実力ってのも見てみたいしね」

「そ、そんな。トップだなんて・・・」

シマはその言葉に萎縮してしまった。

「照れるな照れるな。本当のことなんだから」

「そうそう、しーぽんの操縦の腕前は皆が認めてることなんだから」

「なんたって予科生でたった二人だけのグレートミッション参加者なんだし」

皆はそろいもそろってシマを褒めちぎっている。

それに煽てられないのかシマは顔を真っ赤にしていた。

「へぇ、君・・えっとシマさんはグレートミッションに参加するんだ」

「はい、なんか選ばれちゃって・・」

「凄いね。人類の存亡をかけた作戦にその年で参加できるなんて」

「そうですね・・・人類の存亡をかけたことなのに・・あたしみたいなのが出ちゃって大丈夫なのかな・・」

いきなり、シマは暗い表情になった。

キラは何かまずいことを言ったのかとあわてる。

それはシマの友達たちも同じ様子だった。

「あっそうだ、キラはグレートミッションに出ないの?コーディネイターなんだしモビルスーツの操縦できるんでしょ」

「できないよ。そんなこと。モビルスーツには一回も乗ったことないし乗る気もないし」

「そ、そうなんだ」

「まぁ、それにグレートミッションに参加したところでスーパーロボットたちがいるしね。何もすることないんじゃないかな」

そのキラの言葉に皆は救いがやってきたかのような顔をした。

「そ、そうよ。あのスーパーロボットたちがいるのよ。地球を救ったあの英雄たちがいるんだからグレートミッションの一つや二つ、簡単にこなしてくれるよ」

アリサはシマに言い聞かせるかのように言った。

「そ、そうだよね」

シマはその言葉に少しだけ明るい表情をとりもどした。

どうやら、グレートミッション参加という重圧にちょっとノイローゼ気味になっているようだ。

だが、実際スーパーロボットたちは月のマイクロウェーブ送信施設にエネルギーを供給するのが役割なので

シマたちが任務につく隕石群の破壊とは部署が違うのだが。

そういうことは気にしてないというか気づいてないらしい。

「(はぁ・・なんか今日が一番疲れる)」

キラは自分をそっちのけで進められてる話に少々お疲れのご様子だった。

 

 

その後、プログラミング対決は見事に引き分け。

キラはそのまま仕事に戻っていった。

「いよいよ、明後日か・・しーぽんは明日、集合かけられてるんだよね」

アリサとシマ、それとリンナの部屋でその三人が話してる。

「うん、それであのスーパーロボットの一部がここにやってくるのを見れるんだ」

「へぇ、そうなんだ。すごいなぁ、あたしも一度でいいから見てみたいな」

リンナは目を輝かせている。

今、スーパーロボットは世界を宇宙を救った英雄として子供たちには完全なヒーローとなっている。

さらにはこういう少しはそういうのに近い環境にいれば彼らがどれだけ凄い存在なのかが身にしみて分かりさらに憧れは募るものだ。

ちなみにガンダムもほぼスーパーロボットと同じ扱いを受けていたりする。

「火星でダイターン3とか見なかったの?」

「ダイターン3は火星のメガノイドを倒しただけでずっと火星にいるわけじゃないよ」

「確かダイターン3のパイロットの波瀾万丈さんはこのグレートミッションに出資してるんだよね」

「そうそう、稀代の超大金持ちにしてスーパーロボットダイターン3のパイロット。かっこいいわね」

「そのダイターン3は火星のほうのグレートミッションにいってるんだっけ」

「そうだよ。あと、ダイモスとガイキングが言ってるんだ。だから、火星の心配はしてないんだ」

リンナは笑顔でそう答えた。

だからとはいえ、完全に心配がないというわけではないだろうに。

まだ小さいのに健気だとシマとアリサは感動して彼女に抱きついた。

 

 

次の日

ステルヴィアにマジンガーZとグレートマジンガーがやってきた。

「凄い、あれが鉄の城と偉大な勇者か・・あれが超合金Z製の装甲か・・ビアンカの攻撃なんか一切通用しないんだろうな」

全体的に硬いスーパーロボットの中でも最高クラスの硬度を誇る超合金Zの前にはビアンカの攻撃では蚊にさされた程度にしか通用しないだろう。

「そうだ、ジョジョに写真を頼まれたんだった」

シマはそれを思い出すとカメラを取り出してマジンガーたちの撮影を開始した。

 

マジンガーZのコクピットで兜甲児は辺りを見回していた。

「ここがグレートミッションの中核を握るステルヴィアか」

甲児は感心した様子で辺りを見回している。

「どうしたんだ甲児くん?」

「あぁ、鉄也さん。俺も昔はここに憧れたなと思い出してたんだ」

「そういえば一度宇宙開発公団に行ってたこともあったな」

「あぁ。ここも宇宙開発公団の一部なんだぜ」

「それじゃあ、あの長官さんの指揮下なのか・・それじゃあ、ここの学生はいわば勇者予備軍と言ったところか?」

「違いねぇ。ここにいる奴らは間違いなく地球を救うために集まった勇者さ」

「そうだな・・・そろそろ、補給も終わる。いくぞ甲児くん」

「OK鉄也さん。マジーンゴー!」

二機はステルヴィアを飛び出し月へと向かっていった。

 

「あぁ、もういっちゃった・・うん、よしがんばろう」

シマはなぜかマジンガーをみてやる気が沸いてきたような気がした。

それはあの二機からでる地球を守りたいという正義のオーラに当てられたからなのかは分からないが

自分も何故ここにいるのかが分かった気がしたから。やれる感じがした。

 

 

そこには地球を宇宙を救ったスーパーロボットたちが一斉に集まっていた。

ティターンズやザフトからは危険視され厳重封印を唱えられてはいるが地球の危機にこの力を使わない手はないだろう。

マジンガーZ、グレートマジンガー、グレンダイザー、コン・バトラーV、ボルテスV、ダンクーガ、ライディーン、ザンボット3

それに火星にはダイターン3、ダイモス、ガイキングがいっている。

一機で地球を救うほどの活躍を見せた機体がこれだけそろっているのだ。

更に厳重警戒にティターンズが配備されている。

これでグレートミッションが失敗するわけがない。

 

マイクロウェーブ送信施設基地

弓博士、兜博士、宇門博士、四谷博士、剛博士、葉月博士など名だたるスーパーロボットの博士たちがこの日のために最終調整を施していた。

「スーパーロボットのエネルギーをプラスすることにより当初予定されていた出力よりも10倍近いエネルギーを得ることが出来る予定です」

弓博士がその場に集まっていた軍人たちにマイクロウェーブから放たれたエネルギーを衛星によりバリアとして形成するシステム。

通称イージスの説明が行われていた。

これは以前計画されていたグレートウォールよりも更に強力なバリアである。

それはエネルギー源が核以上に膨大なエネルギーを誇るスーパーロボットの動力源とするところにある。

これによりイージスはグレートウォールよりも10倍近いエネルギーを誇り当初予定されていた隕石などもほとんど通過不可能とされていた。

「ですが、分かってると思いますがエネルギー供給中のスーパーロボットたちは動くことは出来ません。ですから、もし妨害などがあった場合は・・」

「その件なら大丈夫です。ティターンズを配備しています」

「ティターンズ・・・ですか」

ティターンズはあまりいいうわさを聞かない。

流石にグレートミッションまで妨害してこようとはしないと思うがコロニーなどに対しての防衛に手を抜く可能性もある。

「コーディネイターも協力してくれるようですどうにかなるでしょう」

「楽観視はできないが・・スーパーロボットが行動できない以上は彼らに頼らざるをおえないでしょう」

博士たちは不安を抱きつつも全ての成り行きを任せるしかなかった。

研究所が保有するほかのロボは打ち上げることが出来なかった彼らにどうすることも出来なかった。

 

 

大気圏近く

二機の巨大なロボットが交戦していた。

いや、戦闘と言うよりも一機が攻撃しているのをもう一機が軽くしのいでいるだけだった。

その巨大さと繰り出す攻撃の高さ、それに形状などからしてもモビルスーツなどの軍用機は違っていた。

いうなればスーパーロボットと言われるものに当てはまる。

一機は手に持った銃から光を束をいくつも放つがその全てがかわされていた。

「たとえ、最強の魔道書アル=アジフと言えど術者なしでこのリベル・レギスに勝てる道理などない」

先ほどから攻撃を回避していたロボットから声が響いてきた。

だが、その声を無視してもう一方のロボット・・アイオーンが拳銃を撃ち続ける。

リベル・レギスはそれをかわすと腕をかざした。

するとリベル・レギスの周りの空間が歪み始める。

「重力弾か!?」

アル=アジフはその攻撃に危機感を感じ回避行動をとった。

半数はそのまま回避、一発は拳銃を犠牲にして回避したものの。

全てはかわしきれずその体は超重力に飲み込まれひしゃげくず鉄となっていった。

そして、次第にその機体は青い星に引かれていった。

「しまった、地球の重力に掴まった・・・」

アイオーンは機体表面は次第に赤熱かし始める。

「堕ちるがいい、アル=アジフ」

リベル・レギスは完全に堕ち行くアイオーンを見下ろしていた。

アイオーンは地球の重力を振り切るだけの推進力が持てずもがき苦しむだけだ。

「そして、再び歴史が動き出す・・・繰り返されるだけの退屈な歴史が・・・」

金髪の青年がまるで嘲笑するかのように呟いた。

いや、その表情に変化は全ての事象がどうでもいいかのようである。

 

数々の不安をはらみつつグレートミッションはスタートした。

 

「作戦コードグレートミッション!開始!!」

宇宙開発公団会長大河のこの掛け声とともにグレートミッションは始まった。

 

「おし、鉄也さん。マジンガーの力を見せてやろうぜ」

「任せとけ」

「いくぞ、グレンダイザー、僕たちの第二の故郷を護るんだ」

「いくぜ、健一。超電磁フルパワーだ!」

「あぁ、豹馬。ウルトラマグコン最大出力!」

「やぁぁぁぁってやるぜ!!」

「ライディーンよ、その力を俺に!」

「いくぜ、宇宙太、恵子。ザンボットフルパワーだ!」

 

各スーパーロボットも予定通りの力を発揮しイージスも予定の出力を保っていた。

 

ステルヴィア

「イージスの出力問題ありません」

「隕石の侵入する様子ありませんせん」

「長官、予想通りにバグスが出現しました」

「ふむ、現れたか・・まぁ、地球を救った勇者たちの力を見るにはいい機会だからな」

バグス・・そのコードネームで呼ばれる存在。

それは13年前からずっと地球を監査し続ける異星人。

その後、数々の異星人の侵略を受けるもそれとは一切関係がない未知の勢力である。

その目的は地球の技術で出来た機動兵器の監査であるとされているもののそれも定かではなかった。

「だが、今はそれを気にしてるわけにはいかない。問題はグレートミッションだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

「さぁ、告げよう始まりを・・・地球の・・・宇宙の全ての人に伝えてあげよう始まりを・・・・・・

人類以前より伝わる御伽噺の始まりを・・・宇宙誕生以前よりも前に終わった伝説の始まりを・・これから始まる神話の始まりを・・・

告げよう告げよう、全ての戦士へ・・君たちの運命の始まりを告げよう告げよう。

戦いの女神も全知全能の神さえも果ての知らぬこの話の始まりを・・空間を時さえも貫いて教えてあげよう。

この最後の戦いの幕開けを・・・戦士たちに・・・」

 

宇宙に亀裂が走る・・・

物理的にありえない状況・・・

だが、それは現実として起こっていた。

宇宙を、レーダーを通して映し出すオーバビスマシンはいいとしても

そのまま克明に宇宙を映し出すモビルスーツのパイロットはその奇妙な現象に頭が可笑しくなりそうだった。

中には実際に狂いだした人がいたのかもしれない。

そして、挙句の果てには地球から光が放たれたのだ。

まるで自分の存在を宇宙にアピールするかのように光り輝いている。

惑星であるはずの地球が光るはずが無い。

だが、実際にそれは起こっているのだ。

 

 

 

 

 

「大変です長官!地球近海の空間が不安定になっています」

ステルヴィアでモニターを見ていたスタッフたちもあわただしくなってきている。

だが、そんな状況でも大河は落ち着いて事態を見つめていた。

「落ち着け諸君。とにかく状況の把握を最優先するんだ」

どっしりと構えたその様子と力強い言葉にスタッフたちは次第に落ち着きを取り戻していく。

だが、事態はそこからの好転を見せない。

依然としてセカンドウェーブは通過中の上に、空間のゆがみもおさまることを知らなかった。

その先に映し出される数々の異世界。

緑あふれる世界、別の宇宙に幾つもの世界が存在する世界、何層にも分かれた巨大な山、巨大な剣が突き刺さった大地、荒廃した世界・・・

様々な世界の断片的な映像が映し出されては消えていった。

「長官、Gアイランドシティの獅子王博士から通信です」

「博士からか、つないでくれ」

大河の言葉の直後にステルヴィアのモニターに獅子王麗雄の顔が映し出された。

「大変じゃ突然、地球各地より謎の光の柱が発生してきておる」

「謎の光の柱だと・・・それが地球発光現象の正体か・・・こっちも宇宙空間が歪みを見せている」

「なんじゃと・・・こっちはその光のせいで宇宙の様子がわからんからの・・・」

「セカンドウェーブの影響でしょうか?」

「いや、あれはただの衝撃波じゃ、空間をゆがませるならまだしも地球の光は説明できん・・・もしくは、セカンドウェーブをきっかけに地球に眠る何かが目覚めた・・・」

「まさか、EI−01!?もしくはアダム・・・あるいは東京ジュピターや真ドラゴン・・・」

「それはわからん・・まぁ、ここまでいろいろな問題を内包しとる星じゃ、僕たちの知らない何かかもしれん・・」

「この一大事に・・・イージスのほうはどうなっている?」

大河はそう尋ねモニターを見る。

「イージス、空間の歪みのためにエネルギー伝達がうまく言っていません。出力が下がっていきます」

「なんだと・・・」

「困ったのう・・空間の歪みを直せるロボットは少ない。ガオガイガーも使えない今じゃディバイディングドライバーも使えんし・・・」

もし、イージスが突き破られれば地球圏はひとたまりもない。

一瞬にして全てのコロニー、ファウンデーション、プラントが大破し、地球表面の都市なども全て崩壊するだろう。

一瞬にして地球の文明が崩壊しかねないほどの事態だ。

 

 

「あっ・・・イージスが」

シマはイージスの隙間から岩の塊がせり出てくるのを見た。

出力が弱まったイージスでは消滅させきれなかった隕石が通過してきたのだろう。

「うそ・・イージスが破れるなんて・・・えっと・・・あ・・・あ・・・あ!」

シマはビアンカを操り隕石を破壊しようとするが緊張のためにうまく操作できずそのまま隕石に突っ込んでいきそうになる。

「え・・・きゃぁ!」

シマはぎりぎりで回避しようとするが回避運動が間に合わない。

モニターには隕石のマークがビアンカに激突しそうになっていた。

その時、一条の光が駆け抜けその隕石を破壊する。

「何をしてるんだお前は!?」

ティターンズの量産型モビルスーツハイザックが手持ちのビームライフルを構えている。

どうやら、そのパイロットが助けてくれたらしい。

「す・・すみません」

「お前は・・・ちっ例の予科生か・・・だから、素人を連れてくるのは嫌だったんだ」

ハイザックのパイロットはあからさまに罵りを始めた。

ティターンズはエリート意識が強いことで有名だ。

自分たち以外の人間など認めない風潮がある。

こと、スペースノイドやコーディネイターに対する偏見は高かった。

おかげで現在の地球圏の内情は更に混乱する一方であるが。

そのハイザックのパイロットは典型的なティターンズらしい。

「すっ・・すみませんでした・・・」

シマは泣きたいのを我慢しそれだけを告げた。

「邪魔にならないように後ろに下がっていろ」

ハイザックのパイロットはそれだけを告げるとその場を去っていった。

シマは激しい劣等感を抱いていた。

ステルヴィア内では優秀だと言われグレートミッションに参加したが上には上がいる。

地球連邦という巨大な組織の中でもエリートだけが所属すると言われるティターンズ。

一つのファウンデーションのしかも予科生のトップクラスとは雲泥の差がある。

そんな風に感じ始めていた。

「こんな凄い人たちの中じゃ・・・あたしに出来ることなんてないよ・・・」

周りで次々に自分の仕事をこなしていく人を見ていてシマは更なる劣等感を抱いていった。

 

その時、目の前のケイティーが隕石に激突しはねとばされていった。

そして、その前にはまた、隕石が近づいてきている。

「うわぁ!誰か、助けてくれ!」

ケイティーは機能が停止し動けなくっているらしい。パイロットの叫び声が近辺の機体にとどいた。

だが、周りの機体たちも隕石に気を取られて助けてにいく事が出来ない。

「くっ!この位置じゃ!」

ハイザックがビームライフルを構えるが射程距離外だ。

「くそっ!」

ハイザックの推力ではそこまで間に合わない。

だが、この距離で届く装備などハイザックは装備していない。

ハイザックはそれを悟るとビームライフルをおろした。

諦めたのだ。無理だと感じ目の前に迫る命を見捨てたのだ。

それは当然の判断かもしれない。

そんな無駄なことをしている暇があれば他の目標に移ったほうが得策だ。

「自分の腕を呪うんだな」

ハイザックのパイロットはぼそりと呟いた。

そのとき、ケイティーに向かって一機のビアンカが猛スピードで近づきケイティーを弾き飛ばした。

間一髪のところで隕石はすれすれを通り抜けていく。

「シマちゃん」

そこに一機のビアンカが近づいてくる。

「あぁ・・・光太くん。あのケイティー助かった?」

「うん、それよりも大丈夫、シマちゃん?」

「うん、光太くん・・・でも、ビアンカ動かなくなっちゃった」

 

 

「イージス出力低下にともない無数の隕石群がイージスを通過し地球に迫っていきます」

「モビルスーツ部隊、オーバビスマシン部隊ともに隕石群の破壊を開始、今のところはどうにかなっていますが・・」

「このままではいかん・・・あと2、3体・・いや、せめて1体でもスーパーロボットがいれば・・ガオガイガーが使えればあるいは・・・」

「ないものをねだっていてもしかたありません。今は勇者たちの力を信じるしかありません」

大河は宇宙を駆け抜ける勇者たちの勇士を静観していた。

こうなっては彼らを信じるよりほかに大河がやれることなどない。

「長官、格納庫のシロガネ大尉よりインフィニティを使うといってきています」

「なんだと、インフィニティを?」

「以前、作って使えるものがいないためにほうっておいたあれをか・・・ふむ、確かにあれならばスーパーロボットと比べても遜色のない出力じゃ」

「よし、インフィニティの発進を承認する」

 

 

インフィニティにはシマと光太が乗っていた。

以前より面識がありこの場で動かせそうなのがこの二人だけだったこともあり二人がパイロットとして選ばれたのだ。

「いくよ、シマちゃん」

「うん・・インフィがいれば皆を助けることが出来る」

インフィニティのコクピットでシマと光太はインフィニティの発進準備にとりかかっていた。

「よし、全ロックをはずしたぞ」

「いっけぇしーぽん、地球をまもれぇ」

「がんばれよぉ、光太」

同級生の声援に送られながらシマと光太はインフィニティを発進させる。

「いくら、補助ブースターがあっても一直線で月までいかないと間に合わない」

「うん・・・でも」

インフィニティの目の前には巨大な隕石が見えていた。

先ほどから無数のモビルスーツとオーバビスマシンが攻撃を加えているが破壊できそうにない。

「インフィニティのビーム砲なら」

インフィニティはビーム砲を構えるとトリガーを引いた。

巨大なビーム光が宇宙を走り巨大な隕石を粉々に打ち砕いた。

「あれを一撃で破壊したのか」

ハイザックのパイロットが驚愕の表情で呟いた。

その横をインフィニティが高速で通り過ぎていく。

「あれは・・スーパーロボットなのか?」

ハイザックのパイロットは突然、現れた巨大ロボットを呆然と見詰めていた。

そのハイザックのパイロットの名はジェリドと言い後に続く戦いで因縁を持つものである。

 

 

インフィニティは月に到着するとスーパーロボットたちの横に降り立った。

「何、これ・・常識じゃ考えられない出力・・・」

シマも光太もスーパーロボットたちの放つエネルギーに気おされそうになっていた。

宇宙を貫くほどの光を発している鋼の巨人。

まさしく人類の守護神といっても過言ではない存在。

その中に自分たちが入るのかと思うと自信がなくなってきた。

「(これが地球を人類を救ったスーパーロボット・・・すごい、遠くで眺めるのとは全然違う。同じ場所に立ってはじめてわかる)」

「凄い・・・凄いよシマちゃん。これがスーパーロボットかぁ・・・一緒に戦えると思うとワクワクするね」

「そ・・そうだね」

シマは無邪気にはしゃぐ光太にもちょっと気おされた。

自分と同じ立場なのにこうも感じ方が違うのかと。

「おっ増援の到着か・・へぇ、二人乗りなのか」

マジンガーZのパイロット兜甲児が話しかけてきた。

「ふっ、俺たちの脚を引っ張らないでくれよ」

グレートマジンガーのパイロット剣鉄也は冷ややかな目で二人を見つめた。

「鉄也くん、彼らは僕たちとともに戦うものだそういう言い方はないだろ」

グレンダイザーのパイロットデューク=フリードが鉄也をとがめた。

「んなこたぁ、どうでもいいんだよ!さっさと手伝いやがれ!」

ダンクーガのパイロット藤原忍はまるで獣のような形相で怒鳴りかかる。

「うわぁ、かわいい子だね。今度デートしない?」

「こら!雅人、こんなときにナンパしてんじゃないよ」

「ふっ、騒がしい奴らだが気にせず自分の仕事をこなしてくれ」

ダンクーガチームの式部雅人、結城沙羅、司馬亮が話しかけてきた。

「新しいスーパーロボットか?とにかく、とっとと手伝ってくれよ。ちょっときつかったところなんだ」

「なんや豹馬。だらしないやっちゃなぁ」

「なんだとぉ!」

「二人ともこんなときに喧嘩はやめなさいよ」

「そうですたい。今は地球のピンチばってん」

「そうですよ。状況はインフィニティの出力を加えても五分五分・・・耐えられるかどうかは不明なんです」

バトルチームが内輪もめを開始した。

「君たちには期待している。一緒にがんばろう」

「今は猫の手も借りたい状況だしな」

「その言い方はないんじゃない?」

「そうたい。せっかく来てくれたとね。それはなかとよ」

「それにインフィニティの出力だったら十分頼りになるよ」

ボルトチームがフォローを入れてくれる。

「どうでもいいんだよそんなの。さっさと手伝ってくれ!」

「勝平の言うとおりだ。ザンボットのエンジンも全開続きで焼き切れちまう」

「そういうことなの。お願いね」

ザンボットチームが二人をせかした。

インフィニティにコネクターが接続される。

インフィニティは各部のシールドを展開するとエンジンを全開にする。

エネルギーがマイクロウェーブ送信基地に送られエネルギーの総量が上がる。

だが、そのエネルギーをもってしてもセカンドウェーブを耐え切れるかどうかは微妙なせんだった。

ここまで空間が歪んでもスーパーマイクロウェーブが送信できるだけでも救いものだが。

耐え切れなければ意味は無い。

スーパーロボットのパイロットたちは全員、自分の愛機の力を信じ力を込めて叫びを上げていた。

それで出力が変わるとは思えない。

だが、何もしないよりもそうしたほうが事態が好転するように行っていた。

今までの戦いの経験がそうさせているのかは分からない。

だが、彼らの勘は決してはずれていなかった。

 

「・・・エネルギー測定値をオーバー・・・運命が変わる・・・・・僕が待ち続けていた世界が来るかもしれない・・・

ティファ、ジュドー・・・君たちはこの光を見ているのか・・・?」

何処からとも無く声が聞こえる。

 

「これは・・・面白くなってきた」

金髪の青年がリベル・レギスの中からその光を見つめていた。

「過去のものよりも格段に力が増しています。何故、これほどの変化が・・・」

漆黒の髪を持つ少女が光を見つめ呟いた。

「分からない・・・が。これならばあいつも・・・期待が出来るというものだ」

 

「まるで夢でも見てるみたいだよ・・・これがスーパーロボットの力・・・これほどまで完成しているとはね・・・

いや・・・まさか、今までの輪廻の中で出会った奴らが全て揃うとはね・・・これは面白くなってきたよ」

夜の街で一人の女が空を見つめながら呟いた。

 

「危険・・・」

「危険・・・」

「宇宙・・・」

「静寂でなければ・・・」

「あってはならない・・・」

「力・・・」

「排除・・」

「排除する・・・」

 

「きは熟したか・・・」

「それでは・・・」

「心弱き者どもに己の格を知らしめる」

「機界昇華・・・始まるのですね」

「ピギュルルルル・・・ようやく」

「えぇ・・・我らの悲願が始まります」

 

「死海文書が記した内容とは違うな・・」

「あぁ・・・だが。むしろ、好都合だ」

「そうだな・・・これでしばらく奴らの目をスーパーロボットたちに向けられる」

「あぁ・・・奴らに見つかるわけにはいかん」

「ゼーレ・・バーゼム財団にエアロゲイター・・・そして、這いよる混沌・・・か」

 

「ふはははは!なんと美しいものかなぁ。戦士の放つ輝きというのは」

刀を持った一人の大男が光を目の当たりにし嬉々として高笑いをしている。

「これぞ我らが待ち望んでいた時・・・我らの始祖が果たせなかった夢を果たすときが来た・・・

なぁ、ディアナよ」

「そうですね・・・ですが、時を誤れば奴らに気取られてしまいます」

「ふん、STMCやインベーダーがどうしたものか。我らにはターンタイプのモビルスーツがあります」

「いくらターンタイプといえども奴らには・・・邪神に勝てるという確証はありません」

「確証・・?そんなもの必要ない。やらねばならぬのだ。ここまで力が集まったのがその証拠よ。

地球に眠りし∀の封印を解き放ち。奴らを討つのです」

 

「時が来たか・・・私が神になるときが・・・あの空間のゆがみは気になるが・・・メギロートを放っておくか。

全ての世界の力・・・それは全て私のものだ・・・」

 

世界を闇が染めてゆく。

闇にうごめくものの嘲笑が宇宙を貫く光をあざ笑うかのようだった。

だが、その気高き戦士たちの光を羨望の眼で眺める者たちがいた・・・

 

「あれは・・・あの時見た光に似ている・・・」

屋敷の窓から一人の男が宇宙を見つめていた。

アムロ=レイ・・・かつて、英雄と呼ばれ一年戦争でガンダムをかり活躍したパイロットである。

 

「あれがグレートミッションか・・・すごいなぁ」

カミーユ=ビダンがコロニーの窓から映し出されている光を眺めていた。

 

「へぇ・・・あそこにスーパーロボットがいるのか・・・売ったらいくらぐらいになるかな」

ジュドー=アーシタはジャンクを漁りながらそんなことを考えていた。

 

「すごいなぁ・・・宇宙が輝いてる」

ウッソ=エヴィンは宇宙が光り輝いているのを見て驚いていた。

 

「あれが・・・ふっ、だがオレには関係ないことだな」

ドモン=カッシュは街角のテレビに映るイージスを見て呟いた。

 

「あの力・・・もし、コロニーに向けば大きな脅威となる」

ヒイロ=ユイはウィングガンダムからその光景を見守っていた。

 

「すっげぇ・・・まっオレには関係ないけどな」

ガロード=ランは立ち寄った酒場のテレビでその光景を眺めていた。

 

「イージス計画・・・これに少しでも関わったかとも思うと少し誇りだな」

キラ=ヤマトはステルヴィアの中からそれを見守っていた。

 

「あれがイージス・・・地球を護る盾か・・・月だったらもっと近くで見れたのにな」

ロラン=セアックはフラットの頭の上に座り月から伸びる光を見つめていた。

 

「あれがイージス・・・あの力はオルファンにとって脅威となるかも知れない」

伊佐美勇はオルファンからその光景をモニター越しに見ていた。

 

「なんだ・・?あぁ、イージス計画・・・そうか、始まってたんだ」

ゲイナー=サンガはゲームをやりながらイージス計画のことを知った。

 

「すっげぇ、かっこいい〜」

出雲銀河はテレビに完全に釘付けとなっている。

 

「くっ・・・早くガオガイガー使えれば俺もあの中に入れたのに」

獅子王凱はモニターを見つめながら悔しそうに呟いた。

 

「ほぉ・・・メモリーを失ってない連中はどうにも派手なことをやるものだ」

ロジャー=スミスはグラスを傾けながら呟いた。

 

「すっげぇ・・・流石はスーパーロボット・・・ゲッターロボと同じ奴らだ」

テンカワ=アキトは火星のコロニーの中でその光景を見上げていた。

 

「ひゅー、さすがはダイターン3。火星を救った英雄ってとこかぁ」

ジョウ=マヤは家のテレビの前で釘付けとなっている。

 

「あれがスーパーロボット・・・いずれは共に戦う仲間たちか」

トウガは城の塔からそれを眺めていた。

 

「やっぱり・・・あそこにいる奴とかって夢とかあるんだよな」

真田ハジキはスクーターに乗りながら上を見上げていた。

 

「あぁ・・・憧れのスーパーロボットがあそこにいるのに・・・みれないなんてぇ・・・」

ノリコはエクセリヲンのモニターでその状況を見守っていた。

 

「すごいなぁ・・・僕もあんな力があれば・・・」

碇シンジは自分の心が何となく高揚しているのを感じていた。

 

「あぁ・・・いいよな。凄い奴らはよ。オレにも少しはわけってくれってんだ」

大十字九郎は悲鳴を上げている自分の腹を押さえながら空を見上げていた。

 

「ちくしょー!もう、少し早くR−1が完成してればあそこに立てたってのに」

リュウセイ=ダテは悔しそうに基地のモニターの前で騒いでいる。

 

「やれやれ・・・地球全体で分の悪い賭けをしてるのにのれないとはな」

キョウスケ=ナンブは病院のベッドからその光景を見ていた。

 

「・・・・・・・・・・」

ゼンガー=ゾンボルトはアースクレイドルの中で眠りについている。

 

「あそこに甲児くんがいるんだね。リュウセイ君も言ったのかな?」

クスハ=ミズハは自宅のテレビからそれを見ていた。

 

「何でオレは旧型のザクなんだよぉ!」

アラド=バランガはイージスの光をバックにザクのマシンガンをぶっ放しながら叫んでいた。

 

「くっ・・・もう未練なんて無いのに・・・」

アイビス=ダグラスは光の前で呟いていた。

 

そして、光は大いなる脅威を退ける盾となった。

脅威は去り・・・空間のゆがみは突然として元に戻っていた。

地球の発光現象も収まり・・・宇宙に静寂が一瞬戻る・・・

そして、その直ぐ後に再び騒がしくなった。

宇宙全てを揺るがすように歓喜の渦が世界を包み込んでいく。

 

そして、それから一ヵ月後・・・不運な事件が起こってしまう。

コロニーの一つがティターンズによって毒ガス攻撃を受けることとなる。

それが引き金となりコーディネイターたちは独立を宣言し地球連邦に戦争をしかける。

ザフトと呼ばれる軍事組織と地球連邦の戦争が勃発した。

それを時を同じくしてエゥーゴがその活動を活発にする。

人類が団結し平和だった時期はたったそれだけだった・・・

人は争わなければ生きれない生き物なのか・・・

ただ・・・戦場で今日も命が血を流し失われていく現実は変わらない・・・

 

 

「クロヴァス!」

風の翼を広げる青色の機体はその手にもつ刃で灰色の機体に切りかかった。

「トール!」

刃が激突し火花が散る。

己の全てをかけて激突する二つの魂。

だが、それを止めるかのように空間がひび割れた。

「!!」

空間の亀裂をかわそうとするが空間はまるで引き寄せるように青い機体を飲み込む。

「なっ・・・なんだ!?」

目の前に映るは発光する青い星。

そして、銀河を貫くかのごとき巨大な光の柱。

幻想を超えて神秘な光景にその青年の瞳は捕らわれた。

だが、その光景は直ぐに掻き消え、次第に意識が遠くなっていく。

「何がおこってるつうんだ・・・シャサ・・・」

青い機体はそのまま、空間のゆがみへと消えていった。

青き機体はワイバーン。それを駆るのはトール=セルヴァイス。

狂った世界を駆け抜けるものである。

 

「あそこに・・・」

ボロ小屋の屋根の上でイージスの光を眺める少女の姿があった。

その瞳は真っ直ぐに光の向う・・・そこで戦う鋼の勇者たちを写してるかのようだった。

「私もいつか・・・一緒に戦えるように!」

少女は強く願った。

どんなに非力でも誰かを護るために立ち上がりたい。

その想いは心を燃え上がらせる。

彼女の名はアーテ=キーリ。そして、その下にはディングレイという名のロボットが眠っている。

 

「・・・だるい・・・」

父親が死んだ。死因は不明・・・原因は冥獣だった。

宇宙ではスーパーロボットが人類全てを救おうとしている中での不幸。

世界が生存の歓喜に酔う中で人知れずに失われた命。

弔うものは誰も無く、祝杯だけが挙げられる。

別にスーパーロボットたちを逆恨みするでもなく空を見上げた。

光は強く、今も輝き続けている。

ただの不幸だ。そう思うしかない。

「・・・は・・・せめてこの涙ぐらいぬぐってくれよ・・・」

疫神牙王は光に向かって弱音を吐いた。それは極点王だけが知っている。

 

「これでいいのか」

白衣の青年はパソコンのディスプレイを見つめながら呟いた。

そこには一人の少女の顔が映し出されている。

「これは裏切りじゃないか・・・」

言葉ではそういえても取り返しはつかない。

もはや、いくところまで来てしまったのだ。

もう、後戻りは出来ない。このまま、先へ進むしかない。

「目覚めろ・・・ルクティオンス」

青年がキーを打つと部屋に光が灯る。

目の前にたっていた巨大な鋼の人形に光が灯った。

「おはようございます。博士」

無機質ではない、まるで肉声のような声。

それが逆に彼の心を切り裂く。

ロボットの名はルクティオンス。AIにより稼動する機動兵器である。

 

四人の若者たちはそれぞれの出会いと別れ・・・戦いと安らぎを繰り返し成長していく。

来るべき脅威の為に・・・目の前の敵を倒すために・・・

スーパーロボットとパイロットたちの戦いは今、本当の始まりを迎える・・・