スーパーロボット大戦

〜OVER THE GOD〜

第二章        日本激闘編

第六話 オペレーションメテオ

 

浄解を行った少年・・・天海護。

彼は何故、自分がこのような力を持っているかは知らなかった。

だが、これによりゾンダー化した人々を助けることが出来ることだけは間違いない。

そこでGGGは護を特別隊員にすることを決定した。

GGGの隊員たちは彼を快く受け入れ、とても頼もしい仲間が増えたことを喜んだ。

そのことは連邦軍の極東支部にも知らされパイロットたちもそのことを了解する。

護に関しては何の滞りも無く話が進んだ。

あの戦いの中で興味深かったことは護のことだけではない。

ゾンダーと敵対する謎のスーパーロボット。

彼らは協力的ではあったが戦闘が終わるとさっさと分離し空域を離脱していった。

結局、パイロットたちは彼らが何者なのかを知らない。

「で、ここがそのグラヴィオンのパイロットたちが住んでる・・・城なんですか?」

アーテは今はもう、珍しい緑に囲まれた巨大な西洋風の古城を見上げて呟いた。

まさか、日本にこんな場違いな建造物が存在しているなどアーテが知る由も無い。

「だけどさぁ、なんでわざわざ、俺たちも呼ばれなきゃなんないの?」

突然、召集された銀河は不満げに呟く。

それもそのはず、学校を早退させられたのだ。戦闘でもないのに。

「そのサンドマンって人たちは僕たちに会いたがってるんですよね」

北斗が不満げな銀河をよそにガイに尋ねる。

「あぁ、なんでも有名な投資家でGGGもGEARもその創設に莫大な寄付をしてくれたらしい。

それで何を言うでもなく傍観していたんだが・・・まさか、あんなものを隠し持っていたとはな」

あんなものとはもちろん、グラヴィオンだ。

その性能は初見だがガオガイガーに匹敵するものを持っていると思っても間違いは無い。

「でも、呼ばれたのって極東支部管轄のスーパーロボットのパイロットですよね。キョウスケさんは?」

ここにいるのはアーテ、銀河、北斗、ガイ、甲児の五人だ。

「キョウスケは待機してもらっている。それにキョウスケのアルトアイゼンはスーパーロボット扱いじゃないからな」

「えっ、あれって違うんですか?」

「あれはパーソナルトルーパーだからな」

「パーソナルトルーパーってなんです?」

「パーソナルトルーパーはマオ社で開発された人型機動兵器だよ」

「それって・・・モビルスーツと何処が違うんですかね」

「開発した会社じゃないのか?今じゃモビルスーツはほとんどの人型兵器の総称だが元々はジオンがつけたものだからな。

車でも色々な車種があるのと同じことさ」

「確かにディングレイはMSじゃないですからね」

アーテはガイの説明で何となく納得したようだった。

「それよりも・・・ここを歩いていくのか?」

甲児は果てしなく長い道のりを見て呟いた。

どれだけの土地があるのか・・・巨大な城はかなり遠くに見える。

「オレは大丈夫だが・・・まぁ、迎えが来るらしいが」

ガイがそういうと黒いリムジンが走ってくるのが見えた。

 

 

「グランナイツの諸君にはこれから勇者たちと会食をしてもらう」

サンドマンの言葉にグラヴィオンのパイロットたちは驚いていた。

いきなり、勇者といわれても誰だか良く分からない。

ぼう、竜を倒すRPGの主人公でも思い浮かべているのだろう。

「極東支部に所属しているスーパーロボットのパイロットたちだ。いわばお前たちにとっては先輩にあたるわけだが・・・

くれぐれも粗相のないようにな」

レイブンは特にエイジをみながら注意を促す。

「ちょっと待てよ。俺はまだ、あいつに乗るって決めたわけじゃないぞ」

「でも、お姉さんを探すために残るんでしょ」

「そりゃそうだけどよ・・・」

「それに昨日のみたでしょ。あんなやつらがこれからドンドンやってくるのよ。一年前の大侵略戦争のように」

「くっ、でもよスーパーロボットだっていっぱいいるんだろ。だったら、別にオレなんかがいなくても」

「それは違うぞ」

エイジの言葉にサンドマンが口を開く。

「確かにあの戦いは辛く厳しいものだった。それでも勝利の栄光をつかめたのはひとえに鋼の勇者たちの活躍があったからだろう。

だが、だからといって何時までもかれらばかりに頼ってはいられない。

私たち自身の手で勝利を掴まなくてはならないのだ。

エイジ、君にならそれが出来ると私は思っている」

「・・・わかったよ。とりあえず、ここで厄介になってる間は乗ってやる。だけど、あやかが見つかったらとっと帰るからな」

エイジがそう宣言すると後ろを向いて歩き始めた。

「あれ、何処に行くの?」

斗牙がエイジに話しかける。

「だから、とっととあやかを探すんだよ。絶対、ここにいるはずだからな。それと会食なんてまっぴらだぜ」

エイジはそういうとドアを開けて走っていった。

「待ってよ。エイジ」

その跡を斗牙が追いかけていく。

「斗牙まで・・・なによあいつ、勝手なことばっかりいって」

琉奈はエイジの横暴な態度に腹をたてむすっとしている。

「いいの、サンドマン。いかせちゃって」

ミヅキがサンドマンに尋ねる。

「なに、まだ、会食までに時間がある。それまでは自由にしていても構わん」

 

「ねぇねぇ、ここの城、探検してもいいのかな?」

アーテは始めてはいる城に興奮してあたりを見回していた。

「おっ、それいいね」

銀河もそのアーテの言葉に賛成している。

「ちょっと銀河。ここは人ん家なんだよ。観光名所じゃないんだからそんなことしちゃダメに決まってるでしょ」

北斗が銀河に注意する。

「ねぇねぇ、いいでしょ?いいでしょ?」

アーテは案内に来てくれたメイドさんに執拗に尋ねていた。

「サンドマン様にはお客人は会食まで自由にしてても構わないとおっしゃっていたのでよろしいと思いますよ」

「許可が出たよぉ!」

「よっしゃ、行くぜ。北斗、アーテ!」

「えっ、僕も!?」

「さぁさぁ!」

子供三人は元気に廊下を走っていった。

「全く無邪気なもんだぜ」

「そうだな・・・だが、あんな子供も戦わせないといけないなんてな」

「・・・護って子のことか?」

「確かに護の力は重要だ。護がいなければオレはこんなに元気にしていられないしな」

ガイはGストーンを動力源としたサイボーグだ。

その圧倒的なパワーと引き換えに未知の技術であるGストーンの制御が難しく、特に戦闘後の調整では生死の境をさまようこともある。

「案外、未来はああいう奴らが作り出すのかもな」

「そうだな・・・だが、甲児。俺たちだってまだ、若いんだ。そういう年寄りじみたことを言うのは止めようぜ」

「ちげぇねぇ。まぁ、仲間がああ子供だらけだと先輩風も吹かしたくなるものさ」

「鉄也みたいにか?」

「まぁな」

 

「迷った・・・」

勢い良く走っていた三人は廊下の真ん中でぽつんと立っていた。

「何処から来たんだっけ・・・」

あたりを見回しても同じような廊下だらけだ。

勢いだけで走ってたので階段を上がったのか下ったのかすらも忘れている。

「まぁ、どこかに人がいるだろうし、見つけたら道を尋ねよう」

北斗は一人、冷静にしている。

その姿はアーテと銀河にはとても頼もしく見えた。

「ついてくんなよ」

廊下の向かい側から声が聞こえ三人は一斉にその方角を見た。

長い廊下の先には青い髪と赤い髪の少年たちが歩いている。

「でも、エイジ。この城って広いよ。一人だと迷子にならない?」

「うっ・・・」

エイジは痛いところをつかれて何も言い返せなかった。

「丁度いいや。おぉい」

銀河はそんな二人の仲を知らずに駆け寄っていく。

「なんだぁ?」

「さぁ、何処の子だろう」

二人は見慣れぬ子供三人を不思議だと感じていた。

「あの、私たち迷子になっちゃって」

「出来れば案内して欲しいんですけど」

その言葉にエイジは不愉快だといわんばかりの表情をとる。

「はぁ、オレは忙しいんだよ・・・ん」

エイジは横にいる斗牙の顔を見てひらめいた。

「そうだ。斗牙、お前案内してやれよ。詳しいんだろ」

「うん、そうだね」

斗牙はその案を笑顔で受け入れた。

「よかったぁ、このままのたれ死ぬのかと思ったよ」

「それは心配しすぎだよ」

「まっ、とりあえずこれでゆっくり観光できるな」

三人は安心した表情で和んでいる。

それをおいてエイジは歩き出した。

「それじゃ、ついておいで」

斗牙はそういってエイジの後を追って歩き始める。

当然、三人もその後に続いた。

「って、なんでついて来るんだよ」

「エイジも道、わからないでしょ」

エイジはそのことを失念していた。

 

「メイドの人たちが言ってたんだけどこの塔に幽霊が出るらしいんだ」

斗牙は階段を上りながら話しを始めた。

「えっ、いきなり怪奇スポットですか。出来ればもっと普通のところからせめていって欲しいんですけど」

アーテが少しおどおどしながら告げる。

「アーテ、お前、もしかして怖いのか?」

「怖くないよ。ただ、ちょっと・・・震えるだけで」

「それが怖がってんだよ」

「むぅ」

アーテは不愉快だといわんばかりにそっぽを向く。

「ダメだよ。仲良くしなきゃ」

「へっ、幽霊なんて怖がってる泣き虫、なんかと一緒に戦えるか」

「なによ!そういう銀河もさっきから北斗の服、掴んでるのはどういうこと!?」

「なっ・・・それは・・・」

銀河は慌てて腕を放すと後ろに隠した。

「二人とも・・・喧嘩はやめなよ。斗牙さんだって困ってるでしょ」

北斗がそういうが斗牙は何時もどおりニコニコしている。

「全く・・・なんでチビどもの引率なんか・・・遠足じゃないっつぅの」

「チビってそういう言い方、無いんじゃないですか?」

「わいわいがやがや騒いでる小学生がチビじゃないってのか?」

「小学生じゃないですよ。私はちゃんとした中学生」

「はぁ・・・どうみても小学校二年生だろ」

「二年・・・!?」

アーテはショックのあまりに固まってしまった。

「でも、ブリギッタやアーニャと同じぐらいにみえるよ」

「あのチビどもかあいつらだって小学生ぐらいだろ」

「多分」

二人が会話しながら進んでいく中、アーテは固まったまま動かない。

よっぽど二年生、扱いはショックだったらしい。

「あのぉ、本当に彼女は中学生で僕たちより年上なんですよ」

「まぁ、世の中には発育の遅い奴もいるだろうからな」

エイジの言葉がアーテに追い討ちをかける。

「うぅ・・・いつか大きくなるんだから。問題ないもん。多分、成長期だし」

アーテはしゃがみ込んでいじけてしまった。

ずっと地面を眺めていると突然、白い何かが目の前を横切る。

「!?な、なに!!」

アーテの大声に皆が振り向き怪訝な表情を浮かべる。

「なんか、いた」

「幽霊!?」

銀河は即座に北斗の横に移動する。

「こんな真昼間から出るわけ無いでしょ。ゴキブリかなんかじゃ」

「白かった。それにこんぐらい」

アーテが手で大きさを示す。大体、手が二つ分がぐらいだ。

皆はあたりをキョロキョロと見渡すと白い生き物が壁の横に立っていた。

それは直ぐに走り出す。

皆はそれを追いかけ走り出した。

 

「うわぁっ!」

白い生き物を追いかけていたアーテたちは勢い余って隠し扉に突入した。

「なに・・・!?」

その部屋にいた少女が突然の訪問者に驚いている。

「いててて・・・エイジさん、重いです」

「わっ、わりぃ」

アーテを潰していたエイジが立ち上がる。

「あはは、面白かったね」

「・・・どこが」

笑っている斗牙に銀河がぼそりと呟いた。

「あれ・・・誰かいる」

「本当だ。メイドじゃないみたいだけど・・・誰だ?斗牙」

エイジが唯一このメンバーで城に詳しい斗牙に尋ねる。

「さぁ、みたことないね。君は?僕は天空侍斗牙」

「オレは紅エイジだ」

「草薙北斗です」

「オレは出雲銀河」

「アーテ=キーリです」

斗牙につられて他の四人もあいさつをする。

だが、その少女は少し怯えた様子で五人を眺めていた。

「エイジさんが怖いのかな?」

「なに」

「いや、この中で怯えるのはエイジさんぐらいしか」

「へぇ、エイジって怖いんだ」

「いや、別にそうは・・・」

「でも、この中だったら見た目には一番怖いかもな」

「マジかよ。いや、オレは別に怖くないぜ」

エイジは笑顔を作って話しかける。

「なんか、私たちの時と態度が違う気がする」

「そりゃ、かわいい女の子だからな」

「私は?」

「女かどうかも分からないぐらいのチビは問題外だ」

「なにぃ!」

アーテが涙目でエイジをにらみつけた。

「アーテ、みっともないよ」

そんなアーテを北斗がなだめている。

「・・・くす」

少女はそんな彼らに対してすこし噴出してしまった。

「おっ、笑った」

エイジが少し体を乗り出し言った。

「あっ・・・」

「やっぱ、笑顔のほうがかわいいな」

少女は少し戸惑い気味にしている。

「そうそう、笑ってるほうがいいよ」

アーテが少女の手をとって笑いかけた。

「あ・・・はい」

「じゃあ、笑顔の練習」

アーテがにぃっと満面の笑みをつくる。

「え・・・」

「ほら、真似して」

「こ・・・こうですか?」

少女は躊躇いがちに口元を歪める。

「そうそう、いい感じだよ」

「あ・・・私、リィル・・・です。あの・・・名前」

                                                                                                                                                                                          

 

月面・・・ガルファ螺旋城

「各地の兵器のデータの収集、順調に侵攻しています」

螺旋城のメインコンピューターに対し三機将が諜報により取得した情報の報告をしていた。

「現在、この星は内乱の最中。それも人間どもの主要軍事組織はそれに率先して介入せず一部の部隊とコロニーと呼ばれる人工の筒に住むものどもが戦っているようです」

「そのものたちが使っている兵器・・・モビルスーツと呼ばれるものは大した性能ではありません。機獣でも問題ないでしょう」

「我らの存在を知っていてなお、人間同士で争っているとは・・・やはり、有機物は理解できんな」

螺旋城は嘲笑するように呟いた。

「ですが・・・我らより先にこの星を侵略しようとした軍。ベガ星連合やムゲとの戦争。人間どもが大侵略戦争と呼んでいる戦争中も人間ども今よりも規模が小さいとは言え

内乱をおこしていたようなのです」

「なんだと・・・では、人間は自分たちで争いながら奴らを退け、あまつさえ壊滅させたというのか?」

「はい・・・更に驚くべきことにその要因を作り出したのは大体がたった一機のスーパーロボットと呼ばれる兵器によるものなのです」

「スーパーロボット・・・なんだそれは・・・」

「地球が持つ最も強い戦士たちのようです。奴らはそれぞれの軍に対して一機。ほかの兵器を群を抜く性能をもって勝利を重ねていたようです」

「もてる戦力を一つの兵器に注ぎ込み着実に勝利していく・・・それが奴らの戦術か」

実際には戦術というにはおこがましい、連邦の対応不足によるものだがそれでも結果だけみれば問題なかった。

民間の研究組織が作り上げたスーパーロボットの性能は連邦軍が所持する兵器の中で超えるものはほとんどいなかったからだ。

現在もその力により地球の平和は保たれている。

「はい、それでどうやら電童はその件のスーパーロボットたちと共に戦っているようなのです」

「突出した戦力の一点集中だと・・・一体、何を考えているというのだ」

「おそらくは・・・インベーダーが原因かと」

その言葉に螺旋城はあからさまに動揺を示す。

インベーダー・・・それは宇宙の悪魔。

「この星に奴らがいるというのか・・・」

「はい、それもかなりの数が生息しているようです。現在、スーパーロボットはインベーダーとの戦いの為に我らとの戦いにはほぼ、出てきていないようですが」

「そうか・・・しかし、奴らを星に招いてもまだ、戦いを続けているとは・・・」

「それから電童が出現したあの島・・・日本と呼ばれる場所にゾンダーが出現していたらしいのです」

「ゾンダーだと・・・まさか、そんなものまでいるとは・・・この星は一体・・・なんだというのだ・・・」

名だたる宇宙の勢力を壊滅させ、さらにインベーダー、ゾンダーという通常の戦術の通用しないものを相手にたった一つの星で戦い続けている。

それを驚愕せずに何に驚けばいいというのか

ここまで屈強な星を螺旋城は今までの戦いで見たことなどなかった。

「あとはユーラシア大陸のシベリアにおいてモビルスーツとは違った体系の兵器軍が存在しています。オーバーマンと呼ばれているようですがそれ以上のことは・・・

それと太平洋の海中にて機械生命体と思われるものと接触いたしました。どうやら、人間に操られており交信は出来ませんでしたが・・・

最後に・・・どうやら、地球周辺の空間が非常に不安定で常に違った空間と干渉しあっているようです」

「ふむ、では引き続き調査してくれ」

「はっ」

「次は北アメリカと呼ばれる大陸か・・・こうも色々とあるとまた、何かがあると思って間違いないな」

「ほぉ、電童は随分と面白い星に落ちていたようだな」

螺旋城と三機将は自分たち以外の声に一斉に振り返った。

そこには奇妙な鉄仮面をかぶった人間サイズの男が立っていた。

「き、貴様は・・・」

「ガルファ皇帝親衛隊隊長・・・」

「アルテア・・・」

三機将はあからさまに敵対心をもってその人物を睨んでいる。

だが、アルテアと呼ばれた男は冷ややかな態度で無視し螺旋城へと近づいた。

「データは見せてもらった・・・確かに今までの星に比べれば多少、骨はあるようだが・・・所詮は一つの惑星・・・その物量はたいしたことなかろう。

我らガルファが全ての力をだせば潰せぬものなど無い。先駆者たちの失敗は全て戦力の小出しによる磨耗であろう」

「確かに・・・では、ガルファ本星が・・・?」

「いや、皇帝はまず、電童とデータウェポンを手に入れろとのことだ」

「データウェポン・・・あの伝説の聖獣がこの星に?」

「電童がいるのだ。当然だろう。いくら、地球の戦力が強大だろうと電童のみをピンポイントで狙う分には問題はない。

奴らは奴らで他にやらねばならんことが多いみたいだからな。この機を逃すバカはいるまい」

ようは地球軍がガルファとの戦闘を全力で行えないということだ。

実際に軍はまともに機能しておらず、スーパーロボットも日夜、インベーダーと戦いを続けている。

この機会ならば電童のみを電撃的に強襲することも可能だということだ。

「これからは私が指揮をとる。調査はデータウェポンを主軸に行え。地球の全戦力の把握などその後でも可能だ」

アルテアはそう指示すると振り返り歩き始める。

「何処へ行かれる?」

「まずは小手調べだ。電童がどれほどの強さをもっているのかを測ってくる」

アルテアはそれだけ告げると地球へと向かった。

 

 

大気圏

赤い軌跡を描き流星が空に落ちる。

「目標・・・地球連邦軍極東支部・・・特機が所属している基地か・・・確かに奴らは世界を救った英雄だ。

だが、地球連邦軍のプロパガンダに使われている以上・・・排除する:

コクピットでパイロットが一人、呟く。

それは少年だった。

だが、その瞳は凍りつき、まるでナイフのように輝いている。

流れる空気で分かる。彼はプロフェッショナルであるということが。

「・・・レーダーに反応」

後方より急速に巨大な質量が近づいてくる。

スピードはこちらよりも少し上・・・このままでは空中で激突する。

「軌道を修正する」

少し位置をずらし衝突を避ける。

そのまま、流星は流星を追い抜かし地表を目指した。

その交差の瞬間、パイロットは目を疑った。

それは人型の兵器だ。間違いない。

人型兵器が散乱するこの地球においてそれは不思議なことではなかった。

だが、それは明らかに深い突入角度で落下していっている。

それで燃え尽きないなど・・・

「まさか、スーパーロボット・・・だが、データベースに該当する機体はない」

パイロットが驚愕しているとその流星は突如として向きを変えた。

「!?」

そして、そのまま一直線に向かってくる。

隕石に偽装しての軌道修正では回避は不可能。

パイロットの少年はすぐさま、偽装をパージした。

火薬により弾け飛ぶ、岩くず・・・そのなから、一機の鳥が飛び出した。

鋼の翼と銃口のくちばしを持つ、鳥。

それは反撃の象徴・・・

その戦闘機は大気圏突入中だと言うのにそのまま、無理やり飛んでいる。

通常の戦闘機なら一瞬にして圧壊しているほどの重圧。

だが、それは大きく翼を広げ、赤い炎を身に纏い、青い空へと落ちていく。

そして、一定の距離をとって戦闘機の軌道が安定する。

すぐさまにもう一機が近づこうとする。

だが、鳥は人へと替わる。

戦闘機からMSへ可変すると二本の角と瞳を持つ顔が現れた。

その顔、そのトリコロールカラーのボディ・・・みるものがみれば驚愕する。

そう、それはガンダムと呼ばれる伝説のMSの特長を備えたMSだからだ。

そのガンダム・・・ウィングガンダムは手に持った巨大なライフルを敵に向ける。

「ターゲットロック・・・排除する」

銃口からエネルギーが満ちているのが見て取れた。

低い駆動音・・・そして、トリガーが引かれ閃光が走った。

空を超え、宇宙へと飛び出していく巨大な光。

それは一気に視界を消していく。

ウィングガンダムはすぐさま変形するとそのまま、飛び去っていた。

その場には赤いカラーリングが施された一機の巨大ロボットが取り残されている。

大気圏突入宙という悪条件で放たれた一撃はすれすれで外れた。

だが、その圧倒的な威力は一時的に動きを止めるには十分すぎる役割を発揮している。

既に遠くへと逃れた鳥を見つめるその巨人は・・・電童にどことなく似ていた。

 

 

「緊急コール!?」

銀河と北斗は腕につけられたGEAR専用のブレスレットの輝きに驚く。

それは敵が出現し電童の出動が要請されている場面ということだからだ。

リィルを仲間に加えて談笑していた場が一気に凍りつく。

「緊急コールって・・・一体?」

事情を知らないエイジは二人とアーテの慌てぶりに驚いていた。

「エイジ・・・僕たちにも出撃要請が出ている」

「なんだって・・・ってことはまた、ゾンダーが?」

斗牙の言葉にエイジも慌てふためく。

「出撃って・・・もしかしてエイジさんたちってグラヴィオンのパイロット!?」

銀河が二人の会話をみえ唖然としていた。

「それを知ってるって・・・お前たちは一体、何者だ?そういや、なんでここにいたんだ?」

エイジが今更な疑問を投げかける。

「それは私たちも地球を護るために戦っている戦士だからだよ」

「・・・戦士?」

「そう、私は地球連邦軍特機部隊所属ディングレイのパイロット」

「オレと北斗は電童のパイロットだ」

三人の言葉にはエイジと斗牙、リィルも驚いていた。

「って、じゃあなにか、お前たちが今日の会食の相手ってことか?」

「そうみたいですね・・・でも、もうそんなことしてる場合じゃなくなりました」

北斗がはっきりと告げる。

そう、敵が来ているのだ。

戦わなければならない。地球の平和を護るために。

「エイジ・・・早く行くよ」

斗牙は先ほどまでの笑顔はどこかへおいていったのか冷徹な表情と声でエイジを促す。

その口調は有無を言わさないという感じである。

「あ・・・あぁ・・・」

エイジはそう言って斗牙についていく。

「僕たちも・・・」

「おう・・・ってアーテはどうするんだ?」

ギアコマンダーからのコールで電童を呼び出せる北斗と銀河と違い、アーテのディングレイにそんな都合のいい機能はない。

「それなら心配はないぜ」

突如、窓からガイが飛び込んできた。

「が・・ガイさん」

「ディングレイなら輸送船で運ばれている。そこまでガイガーで運んでやる」

「ガイガーではこぶって・・・あれってコクピットないんじゃ」

「手の上に乗ればいいだろ」

「死にますよ!!」

あんな速度で走るガイガーの手のひらのうえに生身でいたらジェットコースターなどなんぼのものだという感じだ。

「そうか」

サイボーグになって生身の人間の感覚が分からないのか良く分かっていないようだ。

「だったら電童で送ります。アーテさんぐらいならコクピットに入るだろうし」

「そうか。そうだな、そっちのほうが良さそうだ」

ガイは笑っている。

本気でアーテを手に乗せて送る気だったらしい。

「じゃあ、いくぜ。電童、発進!」

「ギャレオーン!」

 

 

アルトアイゼンが単独でガルファの兵士と市街地戦を繰り広げていた。

「単機での性能は低いが・・・こうも数が多いと」

アルトアイゼンは三連マシンキャノンでガルファ兵を撃ち落す。

「それに機会を取り込み機獣になられてもかまわん」

そうしようにも機動性の低いアルトアイゼンでは思うように立ち回れない。

もともとのコンセプトからアルトアイゼンは多勢を相手にするには向いていない。

アルトアイゼンのレーダーに反応が現れる。

キョウスケは味方がきたのかと思ったが反応が違っていた。

「・・・アンノウン!?」

アルトアイゼンの識別コードに無い機体・・・それは検討もつかない。

それはそうだ。

敵対した相手のパターンによってガルファもゾンダーもある程度なら識別する。

それ以外、つまりは未知の敵か・・・同じ地球製のもので索敵されぬようにプロテクトがかけられているもの。

それはレーダー圏内に飛び込むと瞬時に上空で交差した。

「戦闘機!?」

その戦闘機はガルファ兵に向かっていくとバルカンで撃ち落した。

 

ウィングガンダムのパイロット・・・

名をヒイロ=ユイという。

その名前は本名ではない・・・コードネーム。

この作戦の為につけられた便宜上の名前だ。

作戦・・・オペレーションメテオと呼ばれるコロニーの反抗作戦。

一部の過激派・・・エゥーゴのやり方すらも手ぬるいという者たちが作り上げた五機の流星。

流星に偽造されたモビルスーツ・・・ガンダムにより連邦の主要施設を破壊する作戦。

彼はたった五つのガンダムのパイロットに選ばれたパイロット。

そして、敵は・・・

「極東支部・・・そして、それに組するスーパーロボットたちの破壊。

地球の選民意識を煽るモノは全て破壊する」

しかし、目の前にはガルファ兵・・・オペレーションメテオと同時に降下していたようだ。

タイミングが悪い。

異星人であるガルファはコロニーに対しても脅威となる。

その戦力を削ぐのも重要なことだ。

だが、優先度は劣る・・・ヒイロにかせられた最優先の任務。

スーパーロボットの破壊・・・それ以上のものはない。

このウィングガンダムを破壊してでも一機、落とせれば上等だ。

「戦闘しているのは・・・パーソナルトルーパーか。スーパーロボットでないのなら放っておく」

ウィングガンダムは変形するとすれ違いざまにガルファ兵をビームサーベルで切り裂く。

 

「強い・・・」

キョウスケはそのウィングガンダムの性能と・・・そして、それを操るパイロットの能力に驚嘆していた。

まだ、アナハイムでも開発できていない可変を完全に搭載し、更に高い攻撃力を実現している。

そして、驚異的な速度と可変、そのGは凄まじいものだろうにパイロットは何の苦もないという感じで操縦を行っていた。

ウィングガンダムは瞬く間にガルファ兵を破壊していく。

そこに電童とガオガイガーが到着した。

「よし、いくぜ・・・って、あれほとんど終わっちまってる」

「モビルスーツが頑張ってるみたいだけど・・・あれって」

銀河と北斗は見慣れぬ機体の戦いぶりに目を奪われていた。

「識別信号が無い・・・何者だ・・・」

ガイは当然の疑問を口にした。

その瞬間、ウィングガンダムがバスターライフルをガオガイガーに向ける。

「!?」

「ターゲット確認・・・スーパーロボットは全て始末する」

バスターライフルから巨大な光が放たれる。

「プロテクトシェード!」

ガオガイガーが左腕を構える。

黄色の光が放たれ空間を湾曲させた。

それはビームを拡散させガオガイガーへの直撃を防ぐ。

「くっ・・・防ぐので精一杯だ・・・これがMSの携行武器の威力なのか!?」

ガイはMSがもつにしては度が過ぎるその威力に唖然としていた。

 

「ガイさん!?」

「あのやろう、味方じゃないのか!?」

銀河と北斗もウィングガンダムに対して身構える。

こちらは完全に味方だと思っていただけに完全に意標をつかれていた。

もし、あの一撃が電童を狙っていたら二人では防ぎきれなかっただろう。

「二人とも!上!!」

突然、通信機からベガの叫び声が聞こえる。

二人が一斉に上空を向くと何かが真っ直ぐ電童に向かって落下してきた。

「うわっ!」

電童は腕のタービンを回転させその落下物を受け止める。

だが、それはタービンと激突するとそのまま飛び上がり電童の目の前に着地した。

「反応が遅い・・・明らかに他の者よりも錬度が低いようだな」

電童の目の前に立つ赤い機体・・・その姿は電童ににていた。

両腕と両脚についたタービンがそれを証明している。

 

「あれは・・・騎士凰牙・・・まさか・・・そんな」

ベガはその赤い機体に驚愕していた。

 

「こいつ・・・こいつもガルファなのか?」

「今までのと違う・・・どっちかというと電童に似てる・・・」

二人も今までのガルファとは異質の相手に戸惑いを見せていた。

更にガオガイガーはウィングガンダム、アルトアイゼンはガルファ兵、ディングレイはまだ到着していない。

「いくぞ、電童!」

凰牙が真っ直ぐに電童へ向かってくる。

そのスピードは弾丸のごとく、瞬時に間合いを0に詰める。

電童はそのスピードについていけずまともにその拳をうける。

「うわぁぁ!」

電童はビルに激突し地面に崩れる。

「どうした、電童。貴様の力はその程度なのか」

アルテアが地面に座り込む電童に対して嘲笑うように問いかける。

「くっそ・・・バカにすんな!」

電童が飛び込むがひらりとかわされてしまう。

そして、背後から追突されそのまま、地面にひれ伏した。

「無様だな電童・・・よもや、電童に選ばれし者の力がこの程度だとはな」

凰牙は電童の頭部を持ち上げ立たせる。

そして、続けざまに攻撃を浴びせ続ける。

タービンが激突し火花が散り、装甲を削っていく。

もはや、電童は相手になっていなかった。

「くっ・・・銀河!北斗!」

ガイは助けに行こうとするがその前にウィングガンダムが立ち塞がる。

「くっ・・・邪魔をするな!プラズマホールド!」

左腕から電撃がほとばしりウィングを捕まえようと奔る。

だが、ウィングはとびあがりそれを回避するとそのまま、ガオガイガーへと向かっていく。

「プロテクトシェード!」

ビームサーベルの刃が空間湾曲フィールドに捕まる。

だが、それを予期していたのかウィングはすぐさま、ガオガイガーの後ろへと回り込むと直ぐにビームサーベルを振るった。

「ぐわっ!」

ガオガイガーの装甲をもってしてもビームサーベルの直撃を軽減しきれない。

だが、それでも通常のMSなら真っ二つになっているところだ。

その堅牢差はただものではない。

しかし・・・

「くそ・・・このMSの機動性・・・流石はガンダムと言ったところか」

姿かたちだけかもしれないが間違いなくこのMSはガンダムと呼ばれるMSに相応しい強さを持っている。

下手を打てばガオガイガーとて敗北はありえる。

「だが、ここで止まってられないんだぁ!」

ガオガイガーの右腕に破壊の赤いエネルギーが満ちる。

「ブロークンマグナム!」

射出される赤い拳。

だが、ウィングガンダムはそれを回避すると即座に斬りかかる。

「待ってたぜ!ドリルニー!」

真正面からウィングをとらえガオガイガーの膝のドリルが高速で唸る。

「!?」

もはや勢いを殺せないウィングは咄嗟にシールドを構えた。

ドリルとシールドが激突しけたましい音をたてる。

「くっ!」

ウィングはバーニアを噴射しどうにかドリルニーの激突を逃れた。

だが、シールドの表面は削られ荒々しい傷跡が残っていた。

「バカな・・・MSの装甲でドリルニーを受け止めるなんて」

「くっ・・・一撃でここまでのダメージを受けるとは・・・」

互いに相手の性能に対して驚きを隠せないでいた。

しかし、ウィングが劣勢に立たされたのは間違いなかった。

 

電童は地面に傷つき倒れていた。

その圧倒的な力・・・騎士凰牙の力の前になす術も無く・・・

「もういい・・・コクピットを潰しこのまま回収していく」

アルテアはよもやこうも簡単に電童を倒せるなどとは思ってもいなかった。

本来なら電童の力量を測るためにやってきたのだがここで倒せるというならそれはそれで良い。

「・・・死ね!」

凰牙の拳が振り下ろされようとしたとき、ミサイルが凰牙の腕を弾き飛ばす。

「やらせるかよぉ!」

Gアタッカーが高速で旋回する。

「エイジ、フォーメーションを崩すな。合神するぞ」

斗牙の指示によりグランカイザーはエルゴフォームをとり、ゴッドグラヴィオンへと合体した。

「地球のロボットか・・・面白い」

アルテアは増援であるグラヴィオンに対し向き直った。

「なんだ、あいつは・・・」

「どうやら、ガルファのようね・・・どうする?」

「電童を倒した相手だ。油断するな。グラヴィトンソード」

ゴッドグラヴィオンは剣を構えると凰牙へと斬りかかった。

グラヴィトンソードが凰牙のタービンに激突し火花が散る。

「なかなかに鋭い一撃だが・・・まだ、あまい」

凰牙の拳がゴッドグラヴィオンの腹部を強打しゴッドグラヴィオンを弾き飛ばす。

「くっ・・・Gアタッカーバルカンを!」

「おし、くらえ!グラヴィトンバルカン!」

ゴッドグラヴィオンの脚部からバルカンが発射され凰牙に襲い掛かる。

だが、凰牙はタービンでそれを防ぐと脚のタービンを回転させ地面を滑走する。

「くそ・・・グラヴィトンミサイル!」

脚部からミサイルが発射され凰牙に降り注ぐ。

だが、煙の中からほぼ無傷の凰牙が飛び出しゴッドグラヴィオンの顔にタービンによる蹴りを食らわせる。

「うわぁ!」

ゴッドグラヴィオンは弾き飛ばされ地面に倒れた。

「くっ・・・エイジ、勝手な行動をするな!」

「なに・・・」

「そうよ。あんたがミサイルなんて撃たなければかわせたのに!!」

琉奈も激昂している。

だが、確かにあの一撃は無意味だったので何も言い返せない。

「でも、あの機動性相手にグラヴィオンの武器であたるのが少ないのも事実よね」

「パンチじゃ時間かかるし・・・グラヴィトンアークも・・・」

元々、対ゾンダーなど大型の敵を相手にするために造られたグラヴィオンの武器は大雑把なものが多い。

その為、自分より小型で機動性が高い敵を相手にするのは苦手だった。

MS程度ならば問題ないが相手がスーパーロボットクラスではそうもいかない。

「・・・斗牙さん。クレッセントを」

突然、グラヴィオン内の通信でリィルがモニターに映った。

それにパイロットの五人は驚愕する。

特に斗牙とエイジは

「り・・・リィル・・・まさか、リィルがGシャドウのパイロットだったのか・・・」

「ごめんなさい。さっきは言えなくて・・・私も一緒に戦います」

「・・・分かった。リィル、クレッセントスタンバイ」

ゴッドグラヴィオンの胸部パーツに重力子がコーティングされる。

そして、それは三日月形の刃となり、ゴッドグラヴィオンはそれを構えた。

「グラヴィトンクレッセント!」

三日月の刃が高速で回転し凰牙に迫る。

「ふっ、こんなもの」

凰牙はそれを回避しそのまま、グラヴィオンへと迫る。

だが、三日月刃はいわばブーメラン・・・その軌道は変幻自在

「なにっ!」

凰牙はギリギリで反応しかわすが腹部の装甲の一部を大きくえぐった。

「ぐぅ・・・一撃で凰牙にこれほどダメージを与えるとは・・・」

「よっしゃ、効いてるぜ」

「とどめをさす。グラヴィトンアーク!」

グラヴィオンの胸部、宝玉に重力子が溜められる。

「やらせるか!」

だが、その隙を突き凰牙の拳がゴッドグラヴィオンの腹部を下から強打させる。

軌道のそれたグラヴィトンアークは空へとぬけていった。

「まだ、そんな力が・・・!?」

「ぐっ・・・このままでは不利か・・・大体の力は把握した」

凰牙は空へと飛び上がり戦場を離脱していった。

「くそっ!斗牙!」

エイジが空を見上げて叫ぶ。

だが、ゴッドグラヴィオンはそれをおう気配がなかった。

「合体指数限界だ。合神を解除する」

斗牙の言葉と同時にゴッドグラヴィオンの合神が解除され、グランディーヴァへと分離する。

「なっ・・・」

「グラヴィオンは連続で合体し続けられないのよ」

驚くエイジにミヅキが簡単な説明をつけた。

 

「たぁ!」

ガオガイガー対ウィングガンダムはディングレイの参戦により状況は一変していた。

確かにディングレイ単独ではウィングガンダムに対しては勝てない。

だが、隙を作り出しガオガイガーの攻撃チャンスを増やすことは出来る。

「ミキサードリル!」

ディングレイの大振りをウィングガンダムは簡単にかわす。

だが・・・

「ブロークンマグナム!」

そこを狙ってガオガイガーの拳が迫る。

ギリギリ、シールドで弾くがその一撃によりシールドは弾き飛ばされ。

衝撃により腕の回路がいかれた。

「くっ・・・流石にスーパーロボットを同時に相手にするのは得策ではないな」

ヒイロはゴッドグラヴィオンと戦っていた凰牙が離脱するのを確認するとバスターライフルを構える。

「!?」

「アーテ、離れろ!」

ガオガイガーがブーストでディングレイの前へと出る。

そして、左腕を構える。

「プロテクトシェード!」

バスターライフルのビームを防ぐがそれたビームがビルを溶かし、街を破壊していく。

「くっ・・・」

更にプロテクトシェードの酷使により左腕の回路が少々、やけてしまったようだ。

腕がだらりと垂れ下がっている。

そして・・・既にウィングガンダムの姿はなかった。

 

アルトアイゼンの活躍によりガルファ兵による被害はほとんど無かった。

だが、新たなガルファ凰牙

謎のガンダムの出現・・・そして、四機のスーパーロボットを出しての辛勝・・・

この戦いにより自分たちが圧倒的有利にいるのではないということをアーテは改めて感じていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次回予告

圧倒的な力に戦うことを恐怖し始める銀河と北斗。

そんな中、第三新東京市に謎の敵が上陸する。

MS部隊を壊滅させる脅威に対してスーパーロボットが出動する。

そして、目覚める紫の鬼・・・

漆黒の闇夜に狂気の咆哮があげられる。

次回

スーパーロボット大戦〜OVER THE GOD〜
第二章     地球激闘編

第七話 狂気の咆哮

地球を護る為、そびえたてディングレイ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

インターミション

アーテ:インターミションだよ!

銀河:はぁ

北斗:ふぅ

アーテ:うわ・・・凄くブルー

ガイ:しょうがないさ。何せ完膚なきまでに叩きのめされたんだからな

斗牙:まぁ、そのかわり僕たちはようやく活躍できたけどね

エイジ:そうそう、話にも出てたし出番多かったな

ヒイロ:だが、一番活躍していたのは俺だがな

エイジ:そうか、対して出てる印象がなかったが

ヒイロ:凰牙、ガオガイガーを相手に互角に戦っていた

アーテ:確かに凄く強いですよね。結局、倒せてないし

エイジ:デュオのほうはキラ一人にやられてたのにな

ヒイロ:奴と一緒にするな

アーテ:あぁ、デュオがいたら喧嘩ものだね

ガイ:そういや、デュオのやつは四章の一話前に登場してたがオペレーションメテオには参加してるのか?

ヒイロ:奴は俺たちと一緒に降下していない

アーテ:そういえばゼクスさんは?降下阻止にこなかったけど

ヒイロ:ガルファの出現により更に混乱した情勢ではオペレーションメテオに感づけなかったんだろう

アーテ:じゃあ、一応いるにはいるんだね。結構、存在から消されてるっぽい人が多いから

ヒイロ:俺一人でも問題ない

アーテ:いや、流石に新スパロボよりも登場人数少ないのはちょっと・・・

エイジ:話をもどすけどさウィングガンダム強すぎないか?ガオガイガーと互角だし電童もグラヴィオンもてこずる凰牙からも簡単に逃げれるし

アーテ:まぁ、作者がガノタだから

ガイ:身もふたも無いな

アーテ:まぁ、全体的にガンダムが強いって設定ですからね。特に平成以降

ガイ:確かにMk2が強いみたいな描写はないな

アーテ:あれは全部、カミーユのおかげですから。同時期に開発されたストライクとかよりも性能が下ってことになってますし

エイジ:おいおい、話が二章から離れていってるぞ

アーテ:ん〜・・・でも、設定的に話すことも・・・一応、凰牙の登場もリィルの登場も原作にある話をちょっとアレンジしただけだし

エイジ:まぁ、台無しになってるがな

アーテ:それはおいといて・・・特に伏線もないですしね。たんに登場話だから

ヒイロ:ようはオレがこの話に登場すればよかっただけの話だ

アーテ:まぁ、言ってしまえばそういうことです

甲児:おいおい、オレのことを忘れてないか?

アーテ:あっ、甲児さん!

ガイ:おっ今までは主役の如き出現率だったのに今回は本当に目立たなかった甲児

甲児:ほっとけ。まぁ、今回は前回の戦いでマジンガーZが修理中だったからな。城での話も子供がメインだし

アーテ:甲児さんは原作終了から一年以上たってるからガイさんとほぼ同い年ですからね。多分

ガイ:まぁ、作者がよくわかってないからな。とりあえず今のメンバーでは年長のほうだ

アーテ:まぁ、キョウスケさんのほうが年上ですけどね

ガイ:まぁな

アーテ:さて、そろそろこのへんで話を終わりにします