スーパーロボット大戦
〜OVER THE GOD〜
第四章
宇宙混沌編
第三話 黒いガンダム
サイド2グリーンノア
そこはティターンズの新型モビルスーツの開発施設として使用されていた。
エゥーゴはその情報をキャッチすると即座にそのモビルスーツの奪取作戦を展開する。
ティターンズは地球連邦のエリート部隊である。
完全なる地球至上主義者の集団でスペースノイドやコーディネイターと言った存在を認めていなかった。
その構成員は全て地球生まれで統一されている。
それに敵対するエゥーゴは反地球連邦組織だ。
とはいっても地球連邦全体と敵対しているのではなくあくまでスペースノイドに対する弾圧を繰り返す
ティターンズに対して組織されたものである。
むしろ地球連邦から影ながら援助されている立場でもあるのだ。
そんなエゥーゴがティターンズの新型の開発を成功させるわけにはいかない。
それがよりにもよって一年戦争で伝説的な活躍を見せたガンダムの名を冠するものであればなおさらだ。
ガンダム・・・
それはモビルスーツという機種の中で最高級のブランドと言っても過言ではないだろう。
一年戦争時代の中でも数少ないバリエーション機が作成され多大な戦果をたたき出している。
中でも圧倒的な知名度を誇るのはRX―78−2ガンダム。通称ファーストガンダムだ。
ガンダムという名の伝説の始まりでもある。
当事のモビルスーツの中では群を抜いた性能を誇っていたといわれている。
後に大侵略戦争と呼ばれる戦いの中でもその後継機が使用され戦果を残した。
その名称が持つ力は圧倒的だ。
その存在はそのまま組織のシンボルとなる。
故に現在開催されているコロニー自治権獲得のための大会のモビルファイターはガンダムである。
そして、他にもその名をかたるものは後を絶たないであろう。
「ガンダム・・・ですか」
ルクティは少し・・・というか凄く不安そうな表情をしている。
「そうだ。ティターンズが開発されている新型のモビルスーツ。ガンダムmk2を奪取する」
クワトロに説明されルクティ、そして、アイビスとツグミも表情を硬くしている。
ガンダムという名が持つ力が現れているということだ。
「データによりますとガンダムに敵対して勝てたっていう話がないんですけど・・・」
ルクティは青い顔している。
基本的にガンダムを相手にして生き延びれる確立はとてつもない低さだ。
「まさか・・・ですけど。アムロ=レイとかが乗ってるわけじゃないですよね?」
ツグミがクワトロに尋ねた。
その問いにクワトロは首を横に振る。
「そういう情報は無いな。アムロ=レイは一年戦争時代の活躍により軍に危険視され軟禁されていると聞く」
「そうだったんですか。そういえば大侵略戦争の時に戦ったってデータないですからね」
ルクティは改めて驚いている。
まさか、アムロ=レイがガンダムに乗ってしまったら勝てるものは本当に限られている。
「作戦の最終確認は済んだな。今から一時間後に作戦を開始する。各自、自分の機体の最終調整を急げ」
クワトロのその言葉で作戦の最終確認会議は終了した。
グリーンノア内部基地
そこで黒いカラーリングの施されたガンダムがロールアウト直前の最終確認が行われていた。
その様子を近くのビルから一人の女性が観察していた。
「ガンダムmk2。一年戦争時に誕生したモビルスーツガンダムの後継機。そのスペックはガンダムとの差異はさほどない。
これが新型とはたかが知れていますですわ」
緑色の髪をした冷徹な印象を受ける美女は双眼鏡を下ろした。
「これだったら連邦軍が開発した五機のアナザーガンダムの調査に向かうべきしたわね。
まぁ、予定通りここを強襲するはずのエゥーゴに潜り込むとしますですわ・・・・
その前に言語回路を直したいですわ」
その女性・・・ラミア=ラブレスはそう呟くとその背後に隠されている一機の巨大なロボットを見た。
まるで天使のような翼を持った女性型のロボット。
アンジェルグ。それはこの地球圏に存在するどの技術とも違う技術で作られていた。
コロニー周辺を監視する衛星の目を逃れてリック・ディアスとルクティオンス、アルテリオンが外壁に取り付いた。
そして、ハッチを開けて中へと進入していく。
「はぁ、ドキドキしますね」
ルクティが通信でアイビスに話しかける。
「五月蝿い。気が散るから話しかけないで」
そんなルクティにアイビスはとげとげしく言い返した。
「す・・・すみませぇん・・・」
ルクティはその返答に本気で落ち込み目をうるうるとさせている。
「アイビス、折角話しかけてくれたのにそんな返し方は・・・」
「私は仲良しこよしする為にアルテリオンに乗ってるんじゃない」
「アイビス!」
険悪なムードを漂わせるアイビスにツグミが怒鳴る。
「作戦中の私語は慎め。今、いるところが敵地だということを忘れるな!」
緊張感の無い三人に対してクワトロが怒鳴る。
その言葉に三人は一斉に大人しくなった。
流石にこの中で一番年上でかつ経験も豊富なクワトロには逆らえない。
「いいな、機動性の高いアルテリオンが先行しそれをルクティオンスが援護。
私が増援を足止めする。分かったな」
「「「了解」」」
クワトロの指示に三人は返事を返した。
そして、コロニー内部へと侵攻する。
敵の出現に基地は突如としてあわただしくなった。
すぐさまに基地に所属しているモビルスーツたちが出撃していく。
起動テストの最中だったガンダムmk2もそのまま戦場へと投入された。
「新型の威力を見せてやる」
黒いガンダムmk2に乗ったジェリドは高速で接近してくるアルテリオンに対して狙いを定めた。
「大した速度だが動きが直線的だぜ」
ビームライフルがアルテリオンに向かって火を吹いた。
閃光がアルテリオンの左をかすめる。
「アイビス、狙われるわよ!」
「分かってる!」
アルテリオンは反転しようとテスラドライブの方向を変えた。
重力が変動しアルテリオンの機体が急激な角度で反転する。
だが、そのスピードが落ちる一瞬の隙をつきガンダムmk2がビームライフルを放った。
「おちろぉ!」
閃光がアルテリオンに向かって伸びていく。
その軌道は確実に直撃だ。
たとえ、ビームライフルとはいえ元が戦闘機として作られているアルテリオンでは致命的になってしまう。
「・・・しまった!」
アイビスは急いで回避行動をとろうとするが間に合わない。
「リフレクター作動」
アルテリオンの後方よりバーニアの炎を巻き上げルクティオンスが躍り出る。
そして、ビームをリフレクトビームライフルのリフレクトフィールドで曲げた。
ビームはあさっての方向へと飛んでいく。
「危なかったですね。あと少しで死ぬところでしたよ」
「別に・・・助けてくれなんて頼んでない」
アイビスは命を助けられたというのにまだ、険悪なオーラを放っている。
だが、ルクティは気に留めていない。
「だったら早く作戦を遂行しましょう。ここは私に任せてください」
ルクティオンスはリフレクトビームライフルを構えて発射した。
ビームは射出と同時に曲がり微妙に軌跡をずらして発射される。
そのイレギュラーな動きのビームにハイザックたちはついていけずに損傷していった。
だが、流石にガンダムmk2はそれらを回避していく。
「ティターンズであるオレが落とせると思うな」
「流石はガンダム・・・ですが、私も負けるわけにはいきません!」
ルクティオンスが指先から発生させたエネルギーカッターで斬りかかる。
ガンダムmk2はそれをビームサーベルで受け止めた。
「まけません!」
「くっ・・・パワー負けしてるだと・・・!?」
ジェリドはガンダムmk2の出力が負けていることに驚愕する。
新型のはずなのにエゥーゴの機体に負けるとは
「くっ・・・!」
ジェリドはそのままでは不利なことを判断すると一旦、ルクティオンスから距離をとる。
「逃さない」
ルクティオンスはすぐさまガンダムmk2を追おうとするがハイザックが横から攻撃を仕掛ける。
攻撃を回避する手間で大きく距離を開けられてしまった。
アルテリオンは未だに稼動していないガンダムmk2に接近する。
アルテリオンはクルーズフィギュアからドールフィギュアへと変形すると掴もうとする。
だが、それよりも先にガンダムmk2が起動した。
「動き出した!?」
「アイビス、早く離れて!」
ツグミの声に反応してアイビスはガンダムmk2から離れようとする。
「待ってください」
その時、ガンダムmk2からアルテリオン・・・いや、全ての機体に対して通信が入れられる。
「オレの名はカミーユ=ビダン。オレは敵じゃありません」
ガンダムmk2のコクピットに座る一人の少年が告げる。
彼・・・カミーユはこのガンダムmk2の設計者フランクリン=ビダンの息子。
そして、ジェリドに対して名前を女と間違えられたのにキれて殴りかかり捕まっていた短気な少年である。
彼はそのティターンズに対して報復するためにガンダムmk2を盗み出したのだ。
だが、そんな理由を知らないエゥーゴの面々はそれを素直に受け止められない。
「それをどう説明する?」
この場にいる最高責任者であるクワトロがカミーユに尋ねた。
「行動で示します!」
カミーユはそう叫ぶとガンダムmk2はビームライフルでジェリドの乗るガンダムmk2に攻撃を仕掛ける。
「貴様ぁ!」
「貴様か・・・さっきの仕返しをしてやる!」
カミーユはその相手がジェリドだと分かると敵意を燃やし突っ込んだ。
ビームを掻い潜り無謀なまでの接近を図る。
そして、ビームサーベルを抜きその腕を斬りおとした。
その一連の動きにクワトロは目を見張った。
そして、その思念とも言うべきものを感じ取り驚愕する。
「(これは・・・ララァ=スン・・・いや、アムロ=レイか・・・)」
かつて似た精神を感じたことがあるクワトロはそのデジャビュとも言うべきものに驚愕する。
「凄い・・・動きは完全に素人なのに・・・あの戦闘能力」
「反応がモビルスーツとは思えない」
「・・・・・・・」
ルクティ、ツグミ、アイビスもその動きに驚愕していた。
「くそぉ・・・!」
「脱出しろ!さもなくば殺すぞ!」
カミーユがコクピットにビームサーベルを突きつける。
「くっ・・・・!」
ジェリドは苦々しくそう呟くとコクピットから脱出する。
そして、それを確認するとガンダムmk2はビームサーベルを納め、ガンダムmk2を掴んだ。
「どうです・・・これで信用してくれましたか?」
カミーユがクワトロに尋ねる。
クワトロは微笑むと頷いた。
「合格だ・・・よし、目的は果たした。脱出するぞ」
クワトロの言葉と共に各機は一斉に脱出口へと向かう。
宇宙空間
コロニーからの追撃部隊は来ないようだ。
相当なダメージを与えたからではあるが。
全員はこのまま任務が果たせるものだと確信していた。
だが、クワトロとカミーユは何かを感じ警戒を始める。
「何だ・・・プレッシャー」
「各機、戦闘準備!」
「えっ!?」
「どうやら・・・ハイエナが来たらしいな」
レーダーに反応が現れる。
「この反応・・・ザフト!」
「奴らもティターンズの新型機を奪いに来たようだな・・」
クワトロのリック・ディアスが先行する。
「奴らは連邦の一般兵とはレベルが違う。気を引き締めろ」
「コーディネイター・・・遺伝子改造を受けた人間・・」
コーディネイターとは宇宙開拓時代に名をはせた天才ジョージ=グレンから始まったとされる遺伝子改造を
受けた人間たちのことである。
彼らは改造された遺伝子により通常の人間よりも極めて高い素質をもって生まれてくる。
だが、そのために一般人・・・ナチュラルから差別を受けることとなった。
更にコロニーに住む人々・・スペースノイドに多いことから更に迫害は激化の一途をたどる。
そして、遂にはデモを起こしたコロニーがティターンズにより毒ガス攻撃を受け壊滅。
それをきにコーディネイターの軍事組織ザフトが地球連邦に対して宣戦布告を行った。
エゥーゴにとってザフトは直接の敵ではないがコーディネイター以外を認めないザフトにとって
エゥーゴは敵でしかない。
「戦力はやつらのほうが上か・・・先ほどの戦闘での消耗が痛いな」
ティターンズとの連戦によりエネルギー、弾薬、推進剤なども残り少ない。
このままでは敵を倒すまえに息切れしてしまう。
「万事・・・急須ですね・・・」
ルクティは様々な状況を計算するもいい結果は返ってこなかった。
皆の表情に焦りが生まれてくる。
だが、天は彼らを見捨てなかった・・・
いや、天は彼らを見捨てるはずが無いのだ・・・
「ターゲットロック・・・いきますです・・・くっ言語回路が・・」
光の矢がザフトの量産型モビルスーツ、ジンに突き刺さる。
「何・・・」
全員は一斉に攻撃の来た方向を向いた。
「・・・なんなの・・あれ?」
「凄い趣味の機体ね。設計者が見てみたいわ」
「天使ですね・・・プロポーション、あっちのほうがいい・・・」
アイビス、ツグミ、ルクティは思い思いの言葉を呟いた。
「あれもエゥーゴの機体なんですか?」
カミーユが常識はずれの機体を見つつクワトロに尋ねた。
「いや、エゥーゴにあんな機体は存在しないはずだ」
記憶に無い機体にクワトロは警戒している。
あの機体の形はモビルスーツではない。
スーパーロボットと言われるカテゴリーに組み込まれるものだ。
「私の名はラミア=ラブレス。エゥーゴの味方ですます」
彼女はそう名乗るとそのロボットは光の槍をジンに向かって投げつけた。
直撃しジンは爆発を起こす。
「味方みたいですね」
「今はそうみても良さそうだな。それに彼女の援護が無くてはこの場は切り抜けられん。
ここは手を貸してもらったほうがよさそうだ」
クワトロがそう判断すると残りの皆もそれに従いラミアと共に敵機の迎撃に向かう。
「こいつら・・・ティターンズよりも強い!?」
「落ち着いてアイビス、機動性ならこっちが上よ」
アルテリオンは何とかジンのマシンガンを回避しGGキャノンで迎撃する。
だが、それも回避され虚空を飛んでゆくだけだった。
「邪魔をするなぁ!」
カミーユのガンダムmk2のビームライフルがジンの頭部を撃ち抜いた。
その隙をついて接近してくるジンの剣をビームサーベルで切り裂き、そのまま銅をなぎる。
「コーディネイター相手に優位に戦ってる・・・あれが本当に素人の動きなの?」
ツグミはありえないほどの動きを見せるカミーユに驚愕していた。
「ここは私に任せてひいてくださいましですわ」
ラミアのアンジュルグが剣でジンの剣を受け止めた。
「君一人に任せるほど君を信用しているわけではない」
リック・ディアスがビームサーベルでジンを切り裂いた。
「流石はクワトロ大尉ですわ」
「素直に礼は言っておく、君も中々の腕前のようだな」
「大尉に褒められるとは恐縮です」
「何処で訓練を受けたのかな?」
「それは後ほどに」
「そうさせてもらおう」
アンジュルグとリック・ディアスはそれぞれにジンを撃ち貫いた。
「残りエネルギー軽微、推力を考えるとそうそう動いてられません。ですので!」
ルクティオンスの肩が上にスライドしミサイル発射口が現れる。
それは一斉にルクティオンスが見つめる先へと発射された。
大きく旋回しオールレンジからミサイルはジン目掛けて突き進む。
ジンはミサイルをいくつか撃ち落すが全てを撃ち落すよりも先に初弾が炸裂し大きく状態をそらす。
そして、後続のミサイルが直撃し大破した。
ザフト軍は劣勢を判断すると撤退していった。
それを見計らうとアーガマ隊はアーガマへの帰路へとついた。
「作戦は大成功みたいだな」
ブリッジに戻ってきたクワトロに対しヘンケンが話しかける。
「あぁ、それも彼らのおかげだ」
クワトロはそういうとカミーユとラミアのほうへと視線を移した。
「君がカミーユ=ビダンくんか・・・エゥーゴに志願するつもりなのか?」
「えぇ、ティターンズの連中は許せませんので」
「そうか、君のような若い者が志を共にしてくれるのは頼もしいな」
「彼にはニュータイプの素質を感じる」
クワトロがそう告げるとヘンケンは驚いた。
「ニュータイプ・・・アムロ=レイの再来とでもいうのか?」
「断定は出来ませんが彼は良い感性を持っている」
ヘンケンはマジマジとカミーユを見つめた。
「俺にはわからないがクワトロ大尉がそういうのなら確かなのだろうな」
「ニュータイプって宇宙に出て人類が進化したって人たちのことですか?俺が?」
「君にはその資質があるのは確かだ。これからも共に戦ってくれると嬉しいな」
「そういっていただけるなら光栄ですね」
カミーユは少し嬉しそうにしている。
自分のことを認めてくれる人のところにいることは心地が良いのだろう。
「それと・・・ラミアくんだったね」
ヘンケンがラミアに視線を移した。
「あの機体・・・もちろん、連邦の技術でもザフトのものでもないらしいな。各研究所のスーパーロボットとも違う。
答えてもらおうか?あの機体と君について?」
「あの機体は父がどこかで発見した技術により作り上げた機体です。大侵略戦争の際に異星人たちに対抗するために開発されました」
「でも、何処のデータをあらってもアンジュルグなんて機体のデータはありませんよ」
検索をかけていたルクティが告げる。
「当然ですわ。アンジュルグは大侵略戦争の時には完成しませんでしたから。ですが、戦いがあれだけで終わるとは思っていなかった
父は開発を続け遂に完成させました。ですが、その技術を狙うティターンズによって父は殺され私はアンジュルグに乗って脱出しました」
「では、父の敵を討ちたいというわけか?」
「はい、以前より噂をきいていたエゥーゴに志願したいと思い駆けつけたのです」
「なるほどな・・・どうする大尉?」
「今はとにかく少しでも戦力を確保しておきたい状況だ。それにアンジュルグの戦闘力はかなりのものだ。
これからのことを考えれば協力してくれるというなら協力してもらおう」
「ありがとうございます」
「なに、君は他の者よりも少々、不自然なところがあるので監視はつけさせてもらうがな」
「しょうがないことですの」
「ラミアさん、ラミアさん」
ルクティがモニター越しからラミアに話しかける。
「先ほどの・・・ルクティオンスという機動兵器のパイロットだったりしゃったり・・・」
「はい、だったりしちゃったりでもなかったりしてます」
「何なの・・・こいつら・・・」
アイビスはおかしな会話をしている二人をみて呆れていた。
「多分、今の流行なのよ。アイビスも挑戦よ」
「絶対に嫌よ」
アイビスはそう告げるとブリッジを出て行った。
「アイビス」
その後を追ってツグミも出て行く。
それは置いといて
「ラミアさんの機体、アンジュルグって凄いですね」
「そうですか?貴方の機体もかなりの性能だと思いますですよ」
「そういわれると光栄だったりします・・・でも、やっぱり負けます」
「そうですか?」
「はい、胸の大きさは完敗です!」
その場にいた人たちがギャグキャラな一斉にこけただろう。
あいにく真面目な人たちなので呆れているだけだが。
「胸の大きさ・・・」
「はい、アンジュルグのほうが胸が大きいんですよ」
「確かにルクティオンスのほうも女性的なフォルムをしていましたが・・・そこを気にしても」
「気にしますよ。女の子ですよ」
「だが、機体の胸を気にしてもしょうがないだろう。あなた自身はかなりの大きさだとおもいますですが」
ラミアはモニター越しに見えるルクティの胸を見ていった。
ルクティは幼い顔つきのわりにはかなりの巨乳である。
ラミアもかなりあるがそれに勝るとも劣らずといった感じだ。
「でも、こっちは所詮、映像に過ぎないですから。博士の趣味ですし」
その言葉の瞬間にヘンケンとクワトロの視線がちょうどその場にいたハーディンへと向けられる。
「ちょっとルクティ!それだと私が変態みたいじゃないか」
「違うんですか?」
「開発者に対してそんなことを聞くな・・・あぁ、どう成長したらそんな人格になるんだ・・・」
ハーディンはテンション高く嘆いている。
「開発者・・・?貴方は人造人間なのですか?」
「人造人間じゃないです。私はAIなんですよ」
「AI・・・それではルクティオンス自体が貴方の体ということですか」
「はい、だから気にします。博士、もっと胸大きくしましょうよ」
「無駄な重量増やしてもしょうがないだろ」
「無駄じゃありません、ほら・・・HPが上がるかも」
「質量が上がるのとバランスが悪くなるからダメ」
「博士〜」
そのやり取りをブリッジクルーたちは苦笑いを浮かべながら見守っていた。
「ガンダムmk2は期待はずれだったがルクティオンス・・・あれはデータに無い機体だ。
基本構造はMSと大差はないが性能はかなりのものだな。それと完全なるAI制御と自我をもつAI。
あれがとてもプログラムされたとは思えん・・・何か裏がありそうだな。
後はアルテリオン・・・テスラ・ドライブ・・・EOTの推進機関を装備した機体か。
戦闘機の発展型といったところか・・・機動性は高そうだが・・・
ともかくこちら側の機体のデータを集めるのが優先だな。
隊長は上手くやっているのだろうか・・・あいつらに先を越されるわけにはいかんが・・・」
ラミアは自室で独り言を呟いていた。
混沌とする世界に影が迫る・・・だが、その存在にだれも気づいてはいなかった・・・
次回予告
アーガマはもう一つの地球連邦が持つガンダムを求めてヘリオポリスへと向かう。
崩壊するヘリオポリス。そして、飛び立つ白い艦と白い機体。
それを狙うのは四機のガンダム。
運命を別つ種と遭遇。
次回
スーパーロボット大戦〜OVER THE GOD〜
第四章 宇宙混沌編
第四話 動乱の最中へ
機械の心は人々に何をもたらすのか・・・?